【呪術廻戦】生意気な後輩が入学してきたのだが【男主】

「お前次第だよ！」 ページ42

「頼むから…壊すなよ」


『それはコイツら次第だろ』


「お前次第だよ！」



傑が1年担任に言って、呪具を借りるために呪具庫まで連れてきてもらったA。


並んでいる呪具を呑気に眺めるAに、何を言っても無駄だろうと担任は諦めて、傑に「くれぐれも目を離すなよ」と一言残して出ていった。



傑「自分が使えそうなのがいいと思うよ。どれにする？」


『あー…全部』



Aの返答に傑は目を見開き、一瞬だけ思考停止した。



傑「ぜんぶ？」



『そ。全部』




_____…




翌日、Aと傑は呪具庫にあった一部の呪具を抱えてグラウンドに出てきた。


昨日は遅い時間だったため、置いてある呪具の特性を確認するだけにして、今日から試していこうということになった。



傑「本当に全部試すのかい？」


『だって全部使わないとどれがいいのか分かんないっしょ』



こんな事を言うなんて意外だと思ったと同時に、かなり時間を費やすなと、これからのことを考えて傑は苦笑した。


何度もAの口から「面倒臭い」と言う言葉を聞いてきたが、今回はかなり本気のようだ。



『全部使いこなせるようになったらカッコ良くね』



それは流石に無理だろうと思いながら、傑はAに刀の呪具を手渡す。



傑「なるべく早く終わらせてくれると助かる」


『俺を誰だと思ってんスか』


傑「数ヶ月前まで呪術のじゅの字も知らなかった生意気な後輩」



「やっぱ先輩苦手だわ」と顔を顰めるAだったが、素直に刀を受け取ってそのまま構えの姿勢にはいった。

「…無駄なことに使うなよ」→←「珍しい組み合わせですね」

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す