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無くし物 ページ10

Aside





『まふー!一緒に帰ろう!』







私は会議が終わったので、まふに話しかけた。ずっと、一緒に居る。これからも先もずっと一緒って約束した。私よりも背丈がデカくて華奢っぽいけどちゃんと男性。私は、誰よりも私を知ってくれたまふが心の底から大好きで、ついついまふの優しさに甘えてしまう。







『分かったから、抱きつくなー!!』


『あー、ごめんごめん。癖で・・・!』







もう、まふに抱きつくのが癖になりよかまふに注意される。まぁ、皆微笑んで見てるから今頃人前とか気にしないけれどね。







『ロッカー行こうねー!』


『どっちが早くつくか勝負だよA!』







言い終わる前に走り去ったまふに呆れながらも私もダッシュで追いつく。途中廊下であったそらるさんに走るなと言われたけど止まったら負けてしまい負けたら負けたでどうせ罰ゲームされるので、このまま突き進んじゃおうと思った。


ロッカー室に着いて、勝負は“自称”私の勝ちになった。まふは反対のロッカーを開けて帰る準備をして私も鍵を差し込み、小さな扉を開けた。







『え...。』







目の前に広がる光景に動揺が隠せなかった。私の知らない間に、この中にみんなの大切な人財布が置いてあった。その中にはいつも使っているまふの財布まで。







『あれー? 僕の財布がないな...』







まふが狭いロッカーの床を調べ始めた。どうしよ、こんなこと誰がやったんだろう...?私が知らない間にこんな酷いことを。誰か私に怨みでもあるのか。私は立ち尽くして考え込んだ。次第に帰る準備をする他の歌い手も入ってきた。その瞬間私はとっさにロッカーの扉を閉めた。







『なー誰か俺の財布見たか?』


『そらるさんもですか?僕の財布も見つからないんですよね。今日のタクシー代が入ってるのでこのままじゃ帰れないんですよ。』


『あれ?! 私の財布も大事な母の形見だったロケットも無くなってる……』







みんな、狭いロッカー室で捜索を始めた。








『……なんでさっきから立ち尽くしてるんですか?』


『へぇ?』


『失礼しますね』









そう言って葉月さんは私のロッカーを開けた。








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雫しか出てこない... - むっちゃ感動です 雫がどこからか... この作品に出会えて良かったです (2023年1月23日 7時) (レス) @page30 id: fbda915cf9 (このIDを非表示/違反報告)
卯月@夕立ひぃ(プロフ) - 良かったです!感動して泣いてしまいました……命の大切さ、汚い言葉は言ってはいけない、という事を教えてもらえました…初コメ失礼しました (2020年1月28日 21時) (レス) id: 7b5f2afcc4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ(プロフ) - らなさんだお(^ω^≡^ω^)さん» もう、出てますよ!結構いいところまで進んでます! (2019年11月17日 21時) (レス) id: 3ad22a6249 (このIDを非表示/違反報告)
らなさんだお(^ω^≡^ω^)(プロフ) - ゆめさん» 楽しみにしてますね(*´艸`) (2019年11月17日 21時) (レス) id: 311babc1d0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ(プロフ) - ルキさん» 私も同じような環境になったことあります。親友さんに是非、紹介してあげてください。コメントありがとうございます。 (2019年11月12日 18時) (レス) id: 3ad22a6249 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆめ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年11月9日 17時

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