もう、大丈夫だよ｡【歌い手】２

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Noside




『これで……良かったんだよな』





志麻が声を言った。今日、みんな丁度オフの日だったのでAのお見舞いに揃って行こうとしていた。歩きながら、Aのいる病室に向かったる最中の時だった。






『嗚呼、きっとAはこの結末を望んでいたんだと思う。捕まる事で苦しみの連鎖は消えるし俺らもAにちゃんと事情を話せるしな。』






そらるは、呟いた。しかし、彼はスッキリしてなさそうな重い瞳を1人だけしていた。そらるはまだ、俺のせいで……ずっと、そう、考えているのだ。最年長で大人気ないという所から誰にも相談できずストレスが彼の身体に蓄積するだけな様に感じる。






『初めて僕は、彼女の辛さと絶望等など命に関することもとても学べる機会でした。より、人に優しくという面でも成長出来るとてもいい機会でした。』






天月は、暗い雰囲気を嫌い彼女の未遂で学べたいい所を強調して話した。みんな、“うん”と頷いた。もうすぐ、彼女の病室だ。花と果物を持ちコンコンとそらるがノックをする。






中から聞こえてくるのは、半年も植物状態だった逢いたかったAの声だった。







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