もう、大丈夫だよ｡【歌い手】２

･ ページ4

坂田side







『お前な、ええ加減にせん？』





『は？何が？』






嗚呼、そうか。葉月はこういう性格なんやった。自己中心的で命の価値観を理解できない卑怯な正確なんやった。こんな奴に逆上しても意味が無い｡怒りに勝っていた脳内は一気に冷静になり胸ぐらを離した。葉月は襟元を直しながら、俺らを見つめた。






『私がしたいと思ったことは全て上手くいった。今回も彼女は植物状態よ？ほら、上手くいったでしょ？ふふ……貴方たちの今の顔とてもいいわ！その顔、私の大好物なのよ！』





『あと、そらるさんの計画も分かってたわよ。計算してなんとかここまで来たの。これ以上私の邪魔をしたら、こればら撒くわよ？』






葉月が手にしたのは俺らの合成写真。床に落ちていく何枚もの写真は上手く加工して、俺やまふまふ男性歌い手のAとの密会みたいな感じにしやがってあった。なんやねん、これ。やってる事が子供みたいで、呆れた。






『ばら撒かれたく無かったら、黙っておくことで。それじゃ、私はここで』






警察署を出ようとしたところであとからゆっくりと近づいてきた刑事や警察に葉月は捕まった。俺らの会話聞いてみたいで、殺そうとした動機も分かったことで逮捕状が出たらしい｡警察はやることが早いな。流石やな……。葉月はそのあと白状し死体遺棄と殺人とストーカー罪、脅迫の罪でで逮捕、起訴された。








・

・→←･

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す