もう、大丈夫だよ｡【歌い手】２

クリスマスの魔法 ページ29

Aside






退院して1週間。


そして、今日はまふとお出掛け！


クリスマスデート






『まふおっそ……』







大きな時計が建っている所でまふと待ち合わせしてるけどもう、30分も遅刻。あのまふが遅刻とは誰も予想がつかないよね。まぁ、心の準備というか12月25日に私はまふに想いを伝えるのです。だから、いつもよりもこった服装で待っててコート着ててもことしの東京は寒い。マフラー買ってくれば良かったって思った。







『はぁー早くこーい』







はぁーと息を吐けば、白い空気が現れる。私、待つの好きじゃないから折角のクリスマスデートなのにイライラしてしまう。その５分後







まふまふごめん!用事入っちゃって今日は、無理!また今度遊ぼ!
Aちね








私の気も知らずにほんと、呑気なんだから。私よりもお仕事が大事なの？はぁーとまた溜息がこぼれる。なんで、大事な日に限って男性って忘れやすいんだか……飽きれちゃう。レンガ出できた地面は白い雪が少し積もっていた。








Aそらるさん、そらるさん。今すぐ〇〇公園に来て
そらるはいはい。








すぐに既読が付き返信を貰った。そらるさんの家からここまで5分もかからないよね。すぐ来てくれそう。あの人毎年クリぼっちらしいから、今回はしょうがない。私の横を通り過ぎる若いカップルや家族連れみんな、東京スカイツリーのショーとか渋谷にでっかいクリスマスツリー今年から出たから見に行くんだろうな。本当はまふと見に行く予定だったのに！！まふのわからず屋！








まふから先程貰ったメールを見ながら携帯の画面に二､三粒の私の水滴が落ちた。








『今年は2人で過ごすって約束したのに……』









・

＊→←＊

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す