もう、大丈夫だよ｡【歌い手】２

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Aside






『Aさん、おはようございます！』





看護師さんが私の名前を呼んで挨拶をした。ぼんやりとまだ寝ぼけている私の脳はおひゃようごしゃいますとどんな日本語を喋っているのかって位寝起きが悪い。





病院の朝ご飯は早く大体7時代に運ばれる。不味いとか子供はよく私のドアが空いてる時に通りかかり母にそう言って子もいた。私は栄養があって、ダイエットできるとポジティブ思考で毎食食べている。






今日は、数日前に口論した時続きでそらるさんが予定がないため8:00ぐらいに面談に来る。てゆーか、私、感情が高ぶる時、年上だろうが【さん付け】を忘れてしまう癖が昔からある。と言っても、そこまで怒らないけれど。






『ご馳走様でした』






病院のお粥、私が作るよりも美味しくて調理教えて欲しいぐらい。食べやすて尚更上手い！！なんて、1人で感激していると食器はどこかへ行き暇つぶしに作詞のフレーズを頭の中で浮かべメモに書き綴る。だいぶ溜まった作詞は今度、友達のDECO*27にでも頼もうかな〜。呑気に鼻歌を歌っていると、トントンとノック音が聞こえた。






『どうぞ〜』






まだ、リズムが続いてるため軽めに流した。ドアが開き、そらるさんが暖かいコートを着ながらお土産のお餅を持ってきて近くのソファーに座った。ちょっと、前より元気な顔？になっていた。






『前よりいい表情じゃないかー！』



『そんな馬鹿でかい声出るんなら、ささっと退院しろアホが。』



『そこまで毒舌じゃなかったのに…うらるだ！！』






新しい物を発見したかのように小馬鹿にしてみたら【早く復帰しろバーカ】なんて言われた。でも、その言葉に隠れた優しい励まし気付くと嬉しさが胸にぞうちくされた。嗚呼、彼が元気になってよかった。






『で、本題！本題！』



『えっ、ああ。』



『それでそらるさんは何を隠しているの？』






さっきの和んだ雰囲気からは一変し、真剣な眼差しに私は切り替えた。でも、中々話そうとしないそらるさんに私はこう言った。






『よーし、そらるの泣き顔ばらまいちゃおーかな？』



『それは勘弁してくれよ。』



『じゃあ、話せ！』



『分かったからそれ今すぐ捨てろ』






この間撮った写真(とうさつ)(フォルダの中)を見せびらかすと早めに折れたそらるさん。何だか、器が小さいって思った。

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