俺の彼女が浮気した

四日目 ページ4

最近彼女は眠れなくなってしまったらしい

血色の良かった肌は少し痩せて青白くなってきてしまった


彼女はよく俺に不安なことがあると眠れなくなると笑いながら言っていた



それは本当のようで体育祭の前もテスト期間の時も受験前日も彼女は眠れないと俺に電話をよくくれた

その電話がどれだけ遅いものでも俺はすぐに飛び起きて電話に出た

「夜遅くにごめんね…」

と、本当に申し訳無さそうに言う彼女の声に俺はどれだけ癒やされたか




それから何年も経ち大人になった今でもそれは続いている


分かっているよ、君が不安だってことは

もうすぐだ、君をすぐに解放してあげよう

今、君を抱きしめている男から必ず君を取り返す




だから泣かないでくれ

君を救ったあとは君の好きなものでも作ってお腹いっぱい食べさせてあげよう

健康的な体でないとあとが大変になってしまうからな


君はよく痩せなきゃ…と言っているけれど俺はそうは思わない

君が健康な体で生活して長生きしてくれればそれでいい



君の最期には俺が必ずそばにいる

たったふたりきりで最期を迎えるんだ


そのためにはここを耐えなきゃな

俺の為にも、君の為にも

二人の幸せの為に俺はその男を…

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