#22. 黄緑 side ページ22
今日まで仕事が休みだった為、俺はまたショッピくんの家に向かった。
エントランスで扉を開け、エレベーターに乗り込む
多分依兎瀬くんも居るやろし、部屋の扉は開けてもらえばええ。
部屋がある階に着き、ショッピくんの家の前に立つと小さくだけど泣いているような声が聞こえてきた。
チャイムを押すが、出てこない。
ショッピくんに怒られたからやろか、分からん。俺はドアノブに手をかけて回してみた
不用心に扉が開き、中に入る
「…依兎瀬くん？」
部屋の中に入ると一変、荒らされた玄関にリビングも物が倒れていた
なんかあったんか、そう思い靴を脱いで依兎瀬くんを探した、声が近い方へ歩を進める。
『うぇ、っ、うう…』
「は、どないしたん！？」
『だれ、だれや、』
「俺やで、ゾム、どうしたんこんなとこで…」
脱衣所で座り込んでボロボロ泣いていた依兎瀬くん。
顔を上げ、俺を見ると更に鼻を垂らし大粒の涙を流して泣き始めた
あんなツンケンした男が、小さい子のようにギャン泣きで。
「…なんやねん、この首のやつ」
『しらん、知らん男が入ってきてん、』
「おん」
『…知らん奴入ってきてな、首噛んできてな、』
「誰やそいつ」
『知らんって言ってるやん…』
くっきり歯型のついた首。真っ赤になって、広範囲に痕が残っていた
完全に消えるにはかなりの日数が必要だろう。
可哀想に、ただここで居候してただけやのに。
「その男は、ショッピくん目的で来てたん？依兎瀬くん目的やったん？」
『俺やっだ、一目惚れどが抜かしとっだ、』
またどんどん涙声になり、体を丸めてしまった。
俺はただ背中をさすることしか出来ず、落ち着くまで隣に座り黙っていた
思い出しては泣いて、落ち着いたかと思えばまた鼻を鳴らして。
「特徴とか教えてくれたら、俺は探して徹底的に追い詰めるから」
『…ショッピに怒られる』
「なんで？」
『また人を勝手に家にあげたから、俺ここの家がええのに、』
少しずつ、少しずつ。
ショッピくんも依兎瀬くんもお互いに依存していっている。
まだ軽いもの、この程度で終わればいいがきっと止めることは出来ひんのやろうな。
「ショッピくんには黙っとくから」
『首も隠さなあかん、』
「……俺が何とかする、ショッピくんに貰った首輪付けとけばギリギリ見えへんから」
『…迷惑やない？』
「迷惑やない、でもこの件が落ち着いたら俺にめっちゃ飯作ってや」
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chara＊doll＿サブ(プロフ) - 宮さんのw.r.w.r.d.の作品が大好きです…💓 完結おめでとうございます！これからも応援してます！またいつか宮さんのd!の作品が見たいです…！✨🍀 (2021年11月12日 16時) (
レス) @page41 id: 8350102349 (このIDを非表示/違反報告)
Ok - ガチ泣きしてしまった (2021年11月8日 0時) (レス) @page38 id: f38258070c (このIDを非表示/違反報告)
つむ - 初めてですが、とってもおもしろかったですー。お身体に気をつけて、更新頑張ってください！ (2021年10月14日 14時) (レス) id: c4476d5627 (このIDを非表示/違反報告)
はくまい(プロフ) - 何某さんのd小説待ちわびてました〜！！！今回も凄い面白いです、ありがとうございます😭😭😭 (2021年10月13日 18時) (レス) @page5 id: 5573920f77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宮 x他1人 | 作成日時：2021年10月13日 18時
