#夏の後日談 ページ9
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「じゃあ、また。お前に会いにくるから」
『えー、じゃあ焼酎頼むわー!!』
「っへ?」
我ながら情けない声が出た。海の波の音以外何も聞こえないここで、お前の声がした。
「焼酎って、ははっ!!相変わらず派手派手だなぁ」
ひとりごとのようにその場に放った言葉。
そう言ったら俺はなんだか、スッキリした。
俺だけが大人になったんじゃなくて、お前と一緒に大人になれた気がして。
「てんげん!」
足元から幼い声が聞こえて下を見る。
「わたしがしょうちゅー飲めるまでまってて!」
「…うっわ………まじかよ」
「まじ!!」
運命じゃないか。これは。俺は笑って、泣いた。嬉し涙だ。小さいお前を抱きしめた。
「…ちなみに何歳?」
「なな!」
前言撤回。お前だけが幼くなってるわ。
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澪凪(プロフ) - こんにちは!なんだか切ないな…。私も、生きて償うべきだったかなって思います。でも、それだけ人一倍責任感が強い子だったんだなと思うとすこし複雑な気持ち。とっても素敵なお話でした、ありがとうございます!! (2021年7月29日 10時) (レス) id: 279a2ef6a9 (このIDを非表示/違反報告)
楪日織(プロフ) - あの夏が飽和するはもちろん好きですが、この作品も大好きになりました。宇髄さんの作品はあまり読まないんですが、題名から惹かれて最後まで読み切ることができました。とても夏らしくみずみずしい、鮮やかな文章でした。素敵なお話をありがとうございます!! (2021年7月25日 13時) (レス) id: fd467e3021 (このIDを非表示/違反報告)
環(プロフ) - はじめまして!彼女の行動はいろいろな捉え方ができるけど、私もやっぱり生きて償うべきだったかなぁと思います。素敵なお話ありがとうございます!! (2021年7月24日 17時) (レス) id: 940f9d3174 (このIDを非表示/違反報告)
お酒 - し…死ネタ…地雷だった…心が苦しい…(/ _ ; ) (2021年7月23日 1時) (レス) id: 48240712ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れもんのティー | 作成日時:2021年7月22日 19時