無理矢理に開かれた舞台/5 ページ14
それから英智が退院して、本格的に革命への準備が始まった。
「Aさん。」
『…あれ、渉じゃん。久し振り。』
ふと呼ばれて振り替えれば、渉が立っていた。最近は五奇人のみんなと関わっていなかったから、久し振りだ。
英智が、革命のことを気付かれたらまずいから…と話していたので私はなるべく他と接触しないようにしていた。
でも、いつも周りにはfineのみんなが居るから。寂しくはないよ。
それに、革命が終わればまたみんなで笑いあえる。今よりもっと良い場所で。
「最近、あなた＿…いや、やっぱり何でもないです」
『え?渉が話濁すとか珍しいね』
そう言って笑った。
渉は何か言いたげだったけれど、私は足早に去っていった。
「A」
廊下を進んで行けば、レオが楽譜を撒き散らしながら寝転んでいた。
私は、あの日からレオと泉を避けている。
これといった理由は無い。けれど、一緒に居てはいけない気がして。三人で仲良く…なんて革命が終わっても何故だか出来る気がしなかった。
それに、英智たちとのライブ、チェックメイトから、なんだか…おかしいというか。
嫌いなんかじゃない。
大好きだよ。だけど＿
胸が、ざわざわする。
「…A、最近おれたちのこと避けてるだろ、なんでだよ」
『…ごめん』
私はその場を走り去る。レオが後ろで何か言っていたみたいだけれど聞こえなかった。
…明日は、宗たちのユニットとfineのドリフェスだ。大丈夫、上手くいく。
革命が起これば、みんな幸せになれる。
そして私は後悔する。
己の選択を。
友人を止められなかったことを。
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晴色 Haruiro - こ…更新停止になっている…！めっちゃ気になるところ…！ (2020年9月28日 22時) (
レス) id: cb91fa8278 (このIDを非表示/違反報告)
さくらもち - いやあの…2winkは何処へ？？ (2020年5月8日 0時) (レス) id: 8838e23b4e (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 思わず家族の前で大号泣...です！！笑 とても面白いです！続き待ってます！ (2020年4月29日 20時) (レス) id: de93f0d8c4 (このIDを非表示/違反報告)
あや - ギャグとシリアスの要素をどっちも入れたお話がすごい好きです!夢主ちゃんのおふざけ読んでて面白いです!これからも更新頑張ってください! (2020年3月13日 0時) (レス) id: b66ce4994b (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - 合格おめでとうございます！また話がみれるなんて嬉しいです！さっそく今までの話見返してきます！ (2020年2月29日 17時) (レス) id: 185b755f08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kairi | 作成日時：2019年5月15日 16時
