【あんスタ】開かない扉などないのです。【裏切り】

追憶への扉 ページ2

彼女は、
たくさんの友人に、
恵まれていた、らしい。

いつだって彼女は笑っていた。

そんな彼女を絶望に陥れた一人の人間がいる。

それは彼女の一番の友人で幼馴染みの＿

「えい、ち…」

ただただ彼女を見下ろす彼は冷たい瞳をしていた。

彼の純白の衣装は、返り血で汚れていて。

「ひ、っ…」

血。

思わず彼女はあとずさる。そして気付いてしまうのだ。

自身の両手も、返り血で汚れていることを。

そして、気付いてしまうのだ。自分も共犯者だということに。

いや＿
自分が、友人たちを絶望に陥れたことに。

「わたしの、せいだ」

後悔。

「わたしがいつまでもどっちつかずだったから」

懺悔。

「だから、みんなこわれちゃった＿?」

崩壊。

彼女は膝から崩れ落ちる。
苦しくて、苦しくて溢れそうな涙を堪え、彼に向き直る。

「えいち、ごめんね、」





「…Aちゃんはこんな時にも僕のことを、

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