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44話 ページ46

「こりゃあつい三日前からの話なんだが……」



ある一人の隊士さんが倒れた。まぁ夏なので、熱射病にでもなったのかと思って寝かせておいたそうです。

しかしその隊士さんが、顔を歪めながら魘されていたそうです。「赤い着物を着た女が来る」と言いながら。

夏、と言えば怪談。てな訳で、夜中に隊士さん達で怪談をやっていたそうです。

その中に丁度、あの隊士さんが言っていた赤い着物を着た女についての怪談があったそうで……勿論、タイムリーだと思ったのか別の隊士さんがそれを話しました。

そこから、何故か一番目の彼のように倒れる人が続出。皆揃って魘されていたそうです。……で、「赤い着物の女の怪談をすると呪われる」なんて話まで出来てしまったそうな。

そしてその悪循環を絶つべく、霊媒師を探していたら彼ら……変装していた銀さん達に会ったと。



「何やかんやで、もう18人もやられてる……ったく、年中人不足だっつーのに」

『それは非常事態ですね……』

「何? お宅幽霊なんて信じてるの?」



なんて、土方さんをおちょくる銀さん。さっきまで吊るされていた人の台詞とは思えません……反省とは。

しかし土方さん曰く、あれは人間の雰囲気ではないとか。この物言いからするに、土方さんも目撃した様子。至って真面目な顔で語る土方さんですが、銀さんは更におちょくります。



「痛たたた、痛いよォ! お母さーん、ここに頭怪我した人がいるよぉ〜」

「テメーいつかぶった斬ってやるからな」



左手を右肩に添え、嫌悪を隠そうともしない表情で煽る銀さん。

そういえば神楽さんと近藤さんがいませんが、お二人は厠に行きました。近藤さんが厠についてきてほしいと言ったからです。

止める人が誰もおらず、更に悪乗りは続きます。



「痛い痛い痛い、痛いよお父さーん」

「絆創膏持ってきてェ、人一人包み込めるくらいのォ」

「おめーら打ち合わせでもしたのか!!」



沖田さんも銀さんと同じポーズを取り、見事な連携で煽りまくります。これには流石に、土方さんも額に青筋を浮かべました。

もう、つい先程非常事態だと言ったばかりなのに……もっとこう、対抗策を考えるとか。



「……でも、そういえばありましたね。赤い着物を着た女の怪談」



見かねて止めようとした時、新八さんが口を開いて、ポツリとそう言いました。

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設定タグ:銀魂 , 桂小太郎 , 逆ハー   
作品ジャンル:アニメ
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復活のU(うp主)(プロフ) - これ桂さんオチの夢小説だけど、他キャラとの裏短編集とか作りたいとかぼちぼち思ってます。決して上手くはないんだけど、助平だから裏要素満点なの書きたくなっちゃう。 (2017年8月31日 23時) (レス) id: c4fae3913d (このIDを非表示/違反報告)
復活のU(うp主)(プロフ) - セルフツッコミしてしまいますが、春雨初登場時ってエリザベスいなかった気がする……ご都合主義という事で、多少の原作との食い違いなどはスルーして下さると嬉しいです(汗)これからもよろしくお願い致します。 (2017年8月28日 14時) (レス) id: c4fae3913d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:うp主@
作成日時:2017年8月19日 23時

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