43話 ページ45
『まぁその……沖田さんも程々になさって下さいね』
「へーい」
「Aちゃん助けてくんないのォ!?」
そんな心からの悲痛な叫びをスルーして、縁側に腰を下ろす近藤さんと土方さんの元に向かいました。
まぁ、その、今回の件は自業自得だと思いますし……だって後先考えていなかったとはいえ、本職の方々への失礼にもなるでしょうから。それで騙し切れる、と欲をかいたのも間違いだと思います。
「止めなくて良かったのか、何やらあいつらと知り合いっぽかったが」
『まぁ、あれは本業の方々にも失礼ですから……少しは反省して頂かないと』
「ほう、加茂さんってば結構飴と鞭しっかり使い分けるタイプなんだな！」
誰も止めないからか、沖田さんは缶コーヒーを開けて、それを銀さんの鼻の穴めがけて垂れ流しました。
あ、あれは少しやり過ぎでは……自分がやられた訳でもないのに、不思議と鼻の奥がツンと痛みました。
「おいトシ、良いのか？ そろそろ止めないとあいつがSに目覚めるぞ」
「今更遅ぇよ。あいつはサディスティック星の王子だぞ」
『そ、そろそろ降ろして差し上げませんか……？』
「あ？ んだよ、ついさっきまで好きにやらせとけって言ってたのによ」
『最初からあんなに飛ばすと思ってなかったんです！』
このままにしていたら本当に彼らが死にかねないと思い、三人共降ろして差し上げました。
逆さ吊りにされて脳に血流が集中していたせいか、降ろすとそのまま地面に横たえて腹の底から呻き声をあげました。
「う゛えぇ、気持ちわるぅ……」
『皆さん、お水飲みますか？』
「あー……うん、あんがと……」
まずは落ち着いてもらう為に、水でも飲んでもらおうと思い、私が持参していた水筒を差し出しました。
あの炎天下の中一体どれくらい吊るされていたのか分かりませんが、確実に水分は奪われている筈です。
……ああ、そういえば、まだ詳しいお話を聞いていなかったような。簡単になら、先程沖田さんに教わりましたけど。
「もう良いだろ、さっさと帰れ。俺達はテメーらに構っている程暇じゃねぇんだ」
『そういえば土方さん、私まだ詳しい事を存じません。少し話して頂けませんか？』
「こいつらの前でか……まあ、もうこいつらも知ってるから良いか」
銀さん達の方をちらりと見た後、私の方を向いて話を始めました。
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復活のU（うp主）(プロフ) - これ桂さんオチの夢小説だけど、他キャラとの裏短編集とか作りたいとかぼちぼち思ってます。決して上手くはないんだけど、助平だから裏要素満点なの書きたくなっちゃう。 (2017年8月31日 23時) (
レス) id: c4fae3913d (このIDを非表示/違反報告)
復活のU（うp主）(プロフ) - セルフツッコミしてしまいますが、春雨初登場時ってエリザベスいなかった気がする……ご都合主義という事で、多少の原作との食い違いなどはスルーして下さると嬉しいです(汗)これからもよろしくお願い致します。 (2017年8月28日 14時) (レス) id: c4fae3913d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うp主@
作成日時：2017年8月19日 23時
