39話 ページ41
*
『まぁ、もう定時ですね』
「めでたく初日終了したね、お疲れ様。疲れたろ、さっさと上がんな」
『はい、ありがとうございます』
日が傾き、空がオレンジと紺色のグラデーションに染まる頃。ようやく定時を迎えました。中山さんは長時間の休憩を頂いた後、そのまま夜勤だそうです。
お先に失礼させてもらい、エプロンの紐を緩めて帰り支度を済ませました。改めて先輩方に挨拶をしてから退勤。ちゃんとすれ違った隊員さん達にも挨拶をして屯所の門を潜ります。
桂さんとエリーさん、今頃何してらっしゃるのでしょうか。そんな事を考えながら、帰途へ着きました。
*
「時にA殿」
『はい、何でしょうか』
「何やら今日からバイトを始めたそうだな」
あら、いつの間にバレていたのでしょう。もしかして、誰か知り合いに見られたのかしら……だとしたら、志士の皆さんか万事屋さんですね。
『はい。流石に自分のお財布が厳しくなってきたのと、私も攘夷に金銭的な面で支援したいと思ったので』
「そうか、それは有り難い。で、そのバイト先とはどこだ？」
『真選組の女中バイトで……あいたっ』
包み隠さず正直に言ったら、桂さんから軽い拳骨を食らいました。……いえ、でもこれは明らかに私の失態です。
沖田さんに半ば強制的？ に連れて行かれて、近藤さんも受け入れムードだったので、断りづらかったとはいえ……よく考えたら私、攘夷志士なのに。
「何で自ら敵地に突っ込んじゃうかなもう!!」
『えっ、あ、申し訳ございません……！ あの、情けで言い訳を聞いて下さらないでしょうか』
「……良いだろう、先生に言ってみなさい」
『せ、先生？ えっと……』
そのバイトをするに至るまでの経緯を、きちんと話しました。
ハローワークに行こうとしたら、沖田さんに会った事。そしたら風俗店、そして真選組屯所に連れて行かれた事。思ったより受け入れムードで断り切れなかった事。
言い訳がましい上に人のせいにしてしまっているので、心の中でいろんな人に謝りつつ、最初から最後まで正直に話しました。
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復活のU（うp主）(プロフ) - これ桂さんオチの夢小説だけど、他キャラとの裏短編集とか作りたいとかぼちぼち思ってます。決して上手くはないんだけど、助平だから裏要素満点なの書きたくなっちゃう。 (2017年8月31日 23時) (
レス) id: c4fae3913d (このIDを非表示/違反報告)
復活のU（うp主）(プロフ) - セルフツッコミしてしまいますが、春雨初登場時ってエリザベスいなかった気がする……ご都合主義という事で、多少の原作との食い違いなどはスルーして下さると嬉しいです(汗)これからもよろしくお願い致します。 (2017年8月28日 14時) (レス) id: c4fae3913d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うp主@
作成日時：2017年8月19日 23時
