12話 ページ13
新八さんからご馳走になった緑茶と水羊羹を味わいながら、皆さんと他愛もない話をする。皆さんユニークで、とっても賑やかです。
例えば、皆さんのお好きな食べ物の話とか。銀さんはケーキやパフェといった甘いものが大好きで、神楽さんは酢昆布が好きだそうで。ケーキくらいだったら私も作れるので、機会があれば是非銀さんに振る舞わせてほしいです。
そんな談笑していた昼下がり。緑茶も水羊羹もなくなった頃に、新八さんが「あっ」と声を上げる。
「そういえば今日買い出し行ってませんでしたね」
「俺のイチゴ牛乳も空っぽだったわ。じゃ、新八よろしく」
「たまには来て下さいよ、荷物重いから毎回大変なんですから」
『それなら、私が同行してもよろしいでしょうか? 少しお散歩がてらにでも行きたいです』
「よぉーし俺達も行くか」
「即座に手のひら返したなオイ」
という事で、皆さんとお買い物に行く事になりました。あまり出歩くべきではないのかもしれませんが、銀さん達と一緒だから大丈夫……だと思いたいところ。
大江戸スーパーに向かう道の途中には、老舗のお団子屋さんがあります。このくらいの時間は混んでいて、軒先で食べる人、テイクアウトする人など多くの人がいます。
何事も無く、通り過ぎようとしたその時。
「おっ、万事屋の旦那じゃねェですかい」
何の前触れもなく、声をかけてきた方がいらっしゃいました。銀さんの名を呼んだその人は、黒い服を身に纏い、首元には真っ白なスカーフが。
……この服装、もしかして。
「あっ、沖田さんどうも」
「またサボってんのかヨ、クソサド」
「これも歴とした公務でさぁ。ま、クソチャイナには分からねーだろうけどねィ」
やはり真選組の方でした。真選組というのは、この歌舞伎町で警察の役割をしている幕府側の組織の一つです。
万事屋さんは色んな方々とお知り合いなのですね。広いコミュニティをお持ちで羨ましい限りです。
「あれ、見ねー顔ですねィ」
『加茂Aと申します。お勤めご苦労様です』
「ふぅん……俺ァ沖田総悟。真選組副長だ、覚えときなせェ」
沖田さん、か。そして真選組の副長さん……まだお若そうなのに、かなり上の役職についておられるのですね。
さぞ努力をされたのでしょう……私も桂さんのお力添えできるように尽力せねばいけません。数分にも満たないくらいの会話を交わし、沖田さんと別れ、スーパーへと向かった。
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復活のU(うp主)(プロフ) - これ桂さんオチの夢小説だけど、他キャラとの裏短編集とか作りたいとかぼちぼち思ってます。決して上手くはないんだけど、助平だから裏要素満点なの書きたくなっちゃう。 (2017年8月31日 23時) (レス) id: c4fae3913d (このIDを非表示/違反報告)
復活のU(うp主)(プロフ) - セルフツッコミしてしまいますが、春雨初登場時ってエリザベスいなかった気がする……ご都合主義という事で、多少の原作との食い違いなどはスルーして下さると嬉しいです(汗)これからもよろしくお願い致します。 (2017年8月28日 14時) (レス) id: c4fae3913d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うp主@
作成日時:2017年8月19日 23時