442Hzの純情

幼児化してみた ページ12

【河村拓哉】

ぎゃんぎゃん泣く貴女をどうしたものか、と慌てる様子
も見せず考える彼。
記事の編集中何度も話しかけてくる貴女を｢これが終わったら｣とあしらっていたらこの有様です。
遂にお手上げ、と考えることを諦め貴女に｢どうして泣いてるんですか。嫌なことがあったなら教えて欲しいです。｣と聞く彼。貴女は｢一緒に遊びたかった…!｣と涙ながらに訴えます。
｢…つまり遊んで欲しかったのに僕が記事を書いてて遊んでくれなかったから泣いてた、と?｣と問う彼にこくこくと頷く貴女。
いつもなら静かに待っててくれるのに小さくなるとそういう訳にもいかないか、と思いながら貴女のことを抱き上げ｢待たせてごめんなさい、もう記事を書き終わったので遊びましょうか。｣と言う彼に貴女は目を輝かせます。
｢ご本読んで｣と腕の中で機嫌良く言う貴女に彼は｢仰せのままに。｣と返すのでした。



【須貝駿貴】

｢Repeat after me.｣ と急に真剣な顔で告げる彼に｢リ、リピ……?えっと……｣と困惑する貴女。
その様子を見て そっか、難しいこと分かんないのか。と納得した彼が｢俺の後に続いて言ってみて?｣と言うと貴女はこくこく頷いて分かった、と意思表示します。
彼は満足そうに笑った後｢す、が、い｣とゆっくり言い どうぞ、とあなたに繰り返すよう振りました。｢しゅ……えっと…しゅ…が、い?｣と繰り返した貴女は 違う、好きなのにちゃんと名前呼べない、と泣き出しそうになってしまいます。
一生懸命名前を呼ぼうとしてくれる貴女を心から愛しいと思いつつ、泣かせるのは悪いと考えた彼は｢下の名前なら呼べるかもよ!ほら、言ってみ?｣と先程と同じようにゆっくりと下の名前を言ってくれます。
貴女は言われた通り｢しゅ…ん、き?｣と繰り返し、呼べた!と目を輝かせました。それから気に入ったのか何度もしゅんき、しゅんきと言う貴女を彼は 可愛い、と抱きしめるのでした。

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