彼とクイズ対決してみた ページ1
【伊沢拓司】
「ごめん、ちょっとストップ。」そう福良さんを止めた彼を不思議そうに見つめた貴女。
「Aがこんなにクイズ強いなんて聞いてないんだけど!」と彼は頭を抱えています。それもそのはず、現在両者とも3ポイントを獲得し勝敗を争っているのですから。
彼の言葉を聞いた貴女は あぁ、言ってなかったですっけ、と笑い「高校生クイズで伊沢さんを見てからずっと伊沢さんが好きで、憧れてて。その影響で本格的に始めたんですよね、クイズ。」と告げました。
彼はぽかんとした様子で貴女を見ていましたがやがてにやりと笑って「そんな昔から俺のこと好きでいてくれたんだ、ありがとー」と返し前に向き直ってしまいます。
照れ隠しのように「うるさい」と呟いた貴女も福良さんの「再開するよ〜」と言う声で前に向き直るのでした。
【川上拓朗】
手も足も出ない、とはこういう状態を言うのか、と貴女はぼんやりと考えています。その間にもまた彼がクイズに正解し点差は広がっていくのでした。
「ねぇ、川上さん?」と声を掛けると「今集中してるから話し掛けんで。」とばっさり切られた貴女。彼は続けて「俺がこの勝負勝ったら言う事聞いてくれるんやろ?負けられん。」と言いました。手加減してくれると思ったからそう言ったのに、と貴女は不貞腐れてしまいます。
その時ふと「あ、」と小さく呟いた彼。何事かと彼の方を見ると不意に彼の顔が近づいて貴女の耳元で「これ勝ったらAからのキスが欲しい。」と告げ悪戯っぽく笑いました。
「勝ったらね、勝ったら!」と顔を赤くし慌てて言う貴女を見て彼は満足そうにまた笑うのでした。
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いろ(プロフ) - 今更すみません!とても素敵な作品ですね…!皆さんの特徴を捉えていて凄いなあと思いました…!!(本当に今更ですみません…!) (2020年4月3日 2時) (レス) id: 5fbef9d1c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:色彩 巴花 | 作成日時:2019年7月20日 23時