甘く蕩けるようなその瞳。(JM.) (ページ3)

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°˖ ページ3

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「凄いね、テヒョンと一緒なんだ」
「その時は僕も驚いたんだけれどね」

楽しそうに他愛の無い談笑を交えつつ、ジミンの整った肌へと少しずつメイクを施していく。

「そういえばAってさ、歌手やってなかったっけ？」

耳に入るジミンの言葉に、身体が瞬く間に硬直する。
顔が引き攣ってしまっているのが自分でも解る程だ。
じわり、と冷や汗が滲む感覚に苛まれながらも、どうにか手を動かし困ったように眉尻を下げながら首を傾げて見せた。

「ああ、えっと。皆居たんだっけ……？私には向いてなかったみたい、歌うの」

今の私にはこうして言葉にするのが精一杯だ。

そう言った私を見つめジミンは何か言いたそうだったが、そっか、とだけ返してくれた。
この時ばかりは、彼の気遣いに感謝せざるを得ない。

話題が変わりマルチで活動している事など色々な話をした後、ジミンへのメイクは終わった。

――ごめんなさい、と。
ほんの少しの罪悪感と、一緒に。