10 ページ10
.
「なぁーーぎぃーーーーー」
凪「朝から何よ。鬱陶しい。」
「…毒舌凪ちゃんも好きよ。」
凪がキモってマジな目で私を見てきたから、本題に入る。
「安田君から友達申請きた」
凪「よかったね」
「……大倉に告られた」
凪「やっぱりな。私の言う通りじゃん」
「ん、凪の言った通りでした」
凪「健気な奴じゃん、大倉君。…で？」
「…………フった。」
凪「えー 勿体ないっ」
「向こうも私が安田君好きなの、知ってるし」
凪「Aさ、現実見なよ。今更安田君と結ばれると思う？」
「…………………思わない。けどDMきたし」
凪「DMごときで騙されんなよ。」
………何か、いつもに増して凪が冷たいぞ？
凪「…Aには悪いけど、私は大倉君推しだな」
「え」
凪「Aが安田君好きなのは、知ってる」
「けど、Aは本当に安田君好き？」
私にはAって安田君のこと、本気じゃないように見える。
そんなことない、はず。
“はず”______何で言い切れないんだ
予鈴がなったから、凪はまだ何か言いたそうな顔のまま席についた。
……何で凪、あんなこと言ったの？
凪のことだから、私を傷付けようとなんてしてないはずだ。
言おうかどうかも迷ったはずだ。
……それで、言った方が私の為になるって思ったのかな…？
あーーーーやだ。やだ。
チラリと斜め前の席にいる、安田君を眺めてみる。
ニコニコしながら数学の授業を受けていた。
安「………ﾆｺ」
ふと安田君が振り返って、私に微笑みかけた。
私は一番後ろの席だし……絶対私に微笑んだよね！？
もう、ドッキューンよ。
心臓、撃ち抜かれたよ。
凪と大倉には申し訳ないけど、やっぱ私は安田君が好きだ。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 183人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
空てん - オレンジ寄り虹色さん» なんか…題名でオチが分かっちゃってるんですけどね汗 これからヤス君に活躍してもらいますよ(⊃`∀´)⊃ (2020年3月22日 17時) (
レス) id: 4c799f114d (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ寄り虹色 - 大倉君が健気で萌えます！やすくんも期待させるようなことするし・・・。空てんさんの作品大好きです！これからも応援してます、頑張ってください( *´艸｀) (2020年3月22日 11時) (レス) id: 83bceea410 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
