手を繋ぐのはいつぶり? Koji.M×Daigo.N ページ31
.
私が好きなのは
お隣の兄弟のお兄ちゃんの方。
貴「康二君!おはよう。」
康「A、おはよう。今日は早いねんな。」
優しく笑いながら
私の頭を撫でる。
一応同い年だけど
ウチの学校にこんな良い人、いないもん。
優しい。面白い。大きな手。
好き。
.
弟君は
大「ほんまや。でも、寝癖ついてんで。」
優しくない。意地悪。
面白くない。ギャグはだだスベリ。
私の寝癖を弄る手もちっちゃい。
・・・・ちょっと待って。
ってことは、さっき康二君が頭撫でたのって
寝癖があったからってこと・・・?
ちら、と見ると
康二君は、苦笑い。
大吾の方を睨み付けると
ひゅ〜っと口笛何て吹きながら、どっか見る。
このクソガキ・・・
大「鏡買ったろか?3方向から見れるやつ。」
.
.
大「やっほ。Aちゃん。」
貴「・・・大吾か。」
大「・・・悪かったな康ちゃんと違って。」
貴「別に康二君がよかったとか言ってへん。」
大吾の左側に並ぼうとすると
ぎょっと驚いたような顔をして
私の肩を動かないようにさせて
私の左側に来ると
満足したように、普通に歩き始める。
大「何車道側歩こうとしてんねん。」
貴「や、私年上やし。」
大「その前にAちゃん女の子やん。」
貴「へ?」
あ、私今すっごい間抜けな声出た。
女の子を気使うような事できたんや。
その前に私の事女の子って思ってたんや。
大吾とと歩くとなると
子供の頃に、Aちゃんの方がお姉ちゃんやから車道側歩かなあかんでって言われたし
つい今もそうしなきゃと思った。
.
大「見直した?」
貴「うん。」
大「やろー。」
貴「やっぱ、康二君と兄弟やねんな。」
大「そうやでー。結構似てるとこあんねんで。」
大「女の趣味とか。」
.
貴「女っていうのやめようよ。」
大「あは。せやな。」
そう言うと、手をぐい、と掴む。
貴「何?」
大「・・・なんやろな?」
貴「子供の頃の懐古?」
大「クイズちゃうわ。」
はは、と笑ってると
気付けば家についてて
そこには、康二君がいた。
貴「康二君。」
そう名前を呼ぶと
康二君は苦笑いして
私の、もう片方の手を握る。
康「2人だけ仲良ししててずるい。」
貴「何それー。」
1630人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こまち(プロフ) - リクエスト失礼します。以前の短編集でもお書きになられていた重岡先生のお話をまた書いていただけると嬉しいです! (2017年6月25日 16時) (レス) id: 68475f9189 (このIDを非表示/違反報告)
けむ - えがお0.5 読ませていただきました!この康二くんが大好きです。2人には幸せになってもらいたいなぁ、なんて想像しちゃいます。ありがとうございました! (2017年6月15日 23時) (レス) id: a328cfacef (このIDを非表示/違反報告)
けむ - ありがとうございます、楽しみにしてます! (2017年6月6日 23時) (レス) id: a328cfacef (このIDを非表示/違反報告)
けむ - またまたコメント失礼します。リクエスト、というより質問なのですが、以前短編集で康二くんの「えがお」「えがお2」を読ませていただきましたが、このお話の続編を書く予定はありますか?その後の2人がどうなったのか気になります。 (2017年5月18日 12時) (レス) id: a328cfacef (このIDを非表示/違反報告)
日向明音*ハピブル*夜桜智恵理親衛隊長(プロフ) - 可愛いです!!めっちゃ!!!! (2017年4月16日 13時) (レス) id: 1302fb89b8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:桜翔 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/drss1/
作成日時:2016年11月13日 21時