Fall in love 【短編集】 JW&KJ

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だけど、思ったよりも


それを言えるタイミングはあっさりきて







文「あ。」

貴「ひぇっ・・・！」

文「何やねんその化けもんでも見つけたみたいな反応は。」







その日に乗った電車と、同じ時間帯の電車に乗って


少し、きょろきょろと探してみると



案外あっさりと、その子は見つかった。


俺、人の顔覚えんの苦手やけど。









文「この前はありがとう。」

貴「は、はい・・・」

文「・・・じゃあ。」

貴「えっ！？」

文「！？！？まだ何か言うことある！？」




彼女は目をまんまるにした後


ふはっと吹き出して








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貴「やっぱり、浜中さんや。」




そんな、訳の分からないことを言われた。








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文「佐伯さんであってる？」

貴「え、何で名前・・・」

文「うちの学校の林真鳥ってやつがそうちゃうかって。合ってたんや。」

貴「ああ！真鳥さん！ウチの保健室の先生と付き合ってるんですよ！」

文「・・・・・・・・・」




林真鳥、恐るべし。






貴「・・・浜中、文一さんですよね？」

文「そっちこそ、何で知ってるん？」

貴「浜中さんが名乗ったんじゃないですかあ・・・私が聞いたんですけど。」








貴「その時も、こんな感じでしたよ。」



そう言って彼女は


何故か照れたように


あの日と同じように、はにかんだ。

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