雪エピソード Ｔａｉｓｅｉ．Ｆ ページ15
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雪って、もっと素敵なものだと思ってた。
白くてふわふわ。柔らかくて。
もっと私たちに優しいものだと思ってた。
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大晴「なあA！雪降ってんで！はよあったかくして外出ろ！」
雪が降った日の朝は
幼馴染の大晴がわざわざ私の家まで来て
インターホン押せばいいものを、下から叫んでた。
初めは雪だるまを作ってたはずが
気付けば雪合戦になってて
結果びちゃびちゃになって
私の家であったまりながら２人でココア飲むの。
その時間がものすごく好きで
ずっと冬ならええのに、なんて。
今ではありえないや。
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柔らかくてふわふわ、そんなイメージの雪は今は無くて
空から降って地面に積もったそれは
ただ冷たくて
冷たすぎて凍って硬くて
踏まれてさらに硬くなった表面はやけにツルツル。
昔あんなに遊んでたのがありえないくらい寒い。
そして嫌な事ばかり起こる。
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貴『何してるん！？』
大晴『ちょーっと走ったらするーっと・・・な？てへ。』
貴『てへちゃうわ！』
大晴『これじゃ外出れへんな。』
貴『えー！どうしても今日大晴に会って渡したいのに。』
大晴『今度渡してー！』
貴『今日ちゃうと意味ない！もういい私から行く！』
貴『何で受験日に限って雪・・・』
大晴『電車遅延してる！間に合わへん！』
貴『嘘やん！終わった・・・』
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大晴「・・・って、大げさな表現する割に、エピソードしょぼいな。」
貴「はあ！？私にとっては忘れられへん思い出やねんけど！」
自然と専用が決まったマグカップ２つにココアを注ぐ。
赤は大晴。青が私。普通逆ちゃう？
貴「だって骨折してたやん。あんた。」
大晴「俺の話やん。てか最後のも結局開始時間もずれて間に合って２人とも受かったし。」
貴「でもさ！バレンタインが大雪で外出れへんって！」
大晴「チョコ旨かったで。」
貴「ほんとはあの日告白するつもりやってんで。雪に邪魔されたけど。」
大晴「あーそれはうざいかも。」
大晴「雪なかったらもっと早く付き合えてたのにな。」
貴「・・・付き合ってなかったところでずっと一緒におったけどな。」
窓から見えた外は雪が降っている。
こんな寒い日は、２人でココアを飲むのが１番や。
＿
初セクゾメインの長編です
差し出した靴を履かせて 【shori.S】
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こまち(プロフ) - リクエスト失礼します。以前の短編集でもお書きになられていた重岡先生のお話をまた書いていただけると嬉しいです！ (2017年6月25日 16時) (
レス) id: 68475f9189 (このIDを非表示/違反報告)
けむ - えがお0.5 読ませていただきました！この康二くんが大好きです。2人には幸せになってもらいたいなぁ、なんて想像しちゃいます。ありがとうございました！ (2017年6月15日 23時) (レス) id: a328cfacef (このIDを非表示/違反報告)
けむ - ありがとうございます、楽しみにしてます！ (2017年6月6日 23時) (レス) id: a328cfacef (このIDを非表示/違反報告)
けむ - またまたコメント失礼します。リクエスト、というより質問なのですが、以前短編集で康二くんの「えがお」「えがお2」を読ませていただきましたが、このお話の続編を書く予定はありますか？その後の2人がどうなったのか気になります。 (2017年5月18日 12時) (レス) id: a328cfacef (このIDを非表示/違反報告)
日向明音＊ハピブル＊夜桜智恵理親衛隊長(プロフ) - 可愛いです！！めっちゃ！！！！ (2017年4月16日 13時) (レス) id: 1302fb89b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜翔
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/drss1/
作成日時：2016年11月13日 21時
