Love with you 【短編集】 JW&KJ

帰り道　　　Ｓｈｏ．Ｈ ページ24

.(まなちやん様、リク)









「平野ー、可愛い可愛い彼女の後輩ちゃん来てるでー。」







近くにいた紫耀君のクラスメイトの人に呼んでもらうと







周りのが「ヒュ〜。」と囃したてて







紫耀君は、「うっせ！」と言い私のもとに来る。








.









紫「もう、何で来たん！？」


貴「え、一緒に帰りたいなって・・・」


紫「・・・これからは、こんな事せんとって。」







「は〜。」とため息をついて







迷惑そうに眉を下げる。







・・・勝手な事するんちゃうかった。








.








貴「迷惑やったよな。ごめん。」








そう言って泣きそうな顔を隠そうと俯いて後ろを向くと







「待って。」と腕を掴まれる。








.








.









紫「・・・・今日は、一緒に帰ったる。」


貴「え？」







訳が分からなくなってる私をよそに







紫耀君は急いで席に戻って鞄を持ち







「ほら、行くで。」と私の手を取って







「ひゅ〜。」とまた囃したてる人から逃げる様に








大きな歩幅で歩いて行く。








.








貴「・・・いいん？」


紫「えーよ。・・・今日だけやで？」







やけに優しい顔で微笑むから







恥ずかしくなって、目を合わせれなくなってずっと俯いていると







繋いでいた手が、何故か帰り道と反対の方に引っ張った。








.









貴「紫耀君。駅、こっちやで？」


紫「・・・・寄り道。」







私よりも、大幅な歩幅で歩いてく。








だけど、私が歩幅が合わなくてこけそうになると








「ドジやな〜。」なんて言って笑うくせに








さりげなく歩幅を合わせて歩いてくれる。









.








.









紫「・・・こんな風に帰るんも、悪ないな。」


貴「え？」


紫「・・・やから、一緒に帰りたいんやったら連絡し？俺が迎えに行く。」


貴「悪いよ！」


紫「えーの。」








紫「Aに可愛いとか言ってるやつ見なアカンとか耐えられへんし。」




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ツンデレ、というのは難しいですね。
実に難しい。


これはツンデレでは無い。
重々承知です。

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