Dr.SnowMan

Shota Watanabe 2 ページ12

渡辺side

看護師『渡辺先生、Aちゃん、朝から食欲無いなあって思ったら発熱しちゃってました。

診察お願いします、』

渡辺『おっけ、』

Aちゃんは、喘息で一週間前から入院している4歳の女の子。

渡辺『Aちゃん、お熱出ちゃった？』

『……でてない、ぃ、』

渡辺『あれー？笑、……おでこ、あっちいよ、』

『……んぅ、……っ、』

というのも、俺の顔を見ただけでめそめそしちゃうくらい病院嫌いな子。笑

最近は痛いことはしないと分かったら、落ち着いてくれるけど少し前までは部屋のドアが開いただけでパニックで緊張状態になってしまうくらいだった。


渡辺『Aちゃん、しんどくない？

しんどいなぁ、とかここ痛いなあ、とかはないかなぁ？』

軽く問診しながら、首やおでこ、手を触って乾燥してないか診る。少し乾燥気味かな。


『……なぁい、せんせ、ばいばい、……』

渡辺『ばいばい、は悲しいなぁ、笑

よし、ちょっともしもししてもいい？』

『……だめ、』

看護師『だめじゃないよ、もしもし頑張ろう。』

渡辺『見て、Aちゃん。先生今、もしもしの道具しか持ってないよ。痛い痛いしないから、頑張れそう？

……よーし、えらーい。笑、じゃあ前開けるね、大丈ー夫だよ、……』

顔が暗すぎる。笑

渡辺『ふはっ、笑、もしもしは痛くないでしょー？』

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