好き,辛い,愛しい,苦しい【橙】2

日記2 ページ2

×月×日

一昨日、信じられないことが起こった。
未だに信じられない。
色んなことが起こり過ぎて…

元彼と会ったとき、元彼はすごい優しいし
だいぶ気持ち傾いて
また付き合えたらって思ったのに、
ホテルに連れ込まれそうになった。
拒否したら、豹変して、
やれないなら興味ないってどっか行った。

雨が降ってたけど、
ショックで傘を差す気にもなれなくて、
ぼけーっとしてたらたまたま丸ちゃんが走って来てくれた。
ずっと会いたいなぁって思ってたけど、
まさかこんな時にまた会えるなんて思ってなかった。

丸ちゃんの家に連れて行ってもらった。
冷え切ってたからシャワーも借りて、
そのまま流れで………


でも、丸ちゃんなら嫌じゃなかった。
"芸能人"として抱いていた気持ちが
その境界が壊れたみたいになって、
朝起きたらとんでもなく丸ちゃんにドキドキして、
しかも告白されちゃって
丸ちゃんはアイドルだしちょっと迷ったけど
でもすごく嬉しかったから付き合うことになった。

未だに信じられない。
でも、今になったらはっきり言える。

あたしは丸ちゃんが大好きなんだって。

色々大変かもしれないけど、まぁ頑張ろうっと。
今日は長くなっちゃった(笑)







「―――――…………」



電車の音も


隣の女子高生が単語を呟く声も


正面のおばちゃんたちの会話も


何も聞こえなくなって――








×月×日

丸ちゃんと初デート。
と言っても家にお邪魔しただけ。
丸ちゃんの家はベースがたくさんあって凄かった。



×月×日

美和ちゃんに丸ちゃんとのこと話したら、
すごくびっくりしてた。
そりゃそうだよね。
あたしだってまだびっくりしてるもん。



×月×日

美和ちゃんと初めて隆平たちのライブに行った！
きゃあきゃあ言ってる女の子達にちょっと嫉妬。
でもやっぱり、すごいなぁ、スターなんだなぁって
誇らしくもなった。



×月×日

隆平、お腹がポッコリしてる(笑)
筋肉ついてた時期もあったみたいなのに、
もったいないなぁ。
ポッコリお腹も可愛いけどね。



×月×日

隆平って、唐突に色気出してくるから
本当に油断していられない。
耳元で低い声で囁いてくるとかさぁ…
心臓がもたないよ〜〜！









「――なんなの……？」





頭は真っ白になっているのに


書いてあることの意味が理解できなくて、もはやショックも驚きも感じないくらい、放心状態になっているのに





何でだろう、





目から勝手に水分が溢れて落ちていくのは。

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