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降谷 視点
とりあえず、彼女は病院に連れて行ったほうがいい。病院には女の看護師や医者もいる。
僕に対する反応から見て、彼女は男になれていないか、あるいは何かしらの事情により男を苦手にしているか…
なんにせよ、一度病院に連れて行く必要はある。どのみち頭の怪我だって応急処置程度でしかないのだ。
問題はその病院なのだが…かかりつけがあるならそこへ、と考えていたのだがどうやら彼女の様子を見る限りその可能性はかなり低そう…というよりむしろ日本で今までどうやって生活していたんだ⁈というレベルに日本語力が低い。
何せこんにちはという基礎中の基礎、日本語を勉強していない外国人だって知っているレベルの単語にさえ首を傾げたのだから。
理由があって自国にいられずに逃げてきた難民、にしては身なりは整いすぎている…何者かに誘拐された他国のお嬢様!?なら男を見て怯える理由も、手を振り払ったわけも、綺麗すぎる洋服も納得がいく。疑問なのはこの黒犬と、そんなお嬢様が失踪ともなれば何処かの国の警察から捜査依頼がきていてもおかしくないということだが…
そこで僕はあることを思い出し、風見に電話した。
降谷「風見か。」
指示を終えると、彼女を抱き上げて警察病院へと向かって行った。
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drokmt2000(プロフ) - ジントニックさん» ありがとうございます!!更新は遅めになるかもしれませんが、頑張ります! (2019年8月17日 8時) (レス) id: ada097a728 (このIDを非表示/違反報告)
ジントニック(プロフ) - 凄く素敵です!これからも頑張ってください!!! (2019年8月3日 0時) (レス) id: 5f62958279 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花鳥風月 | 作成日時:2019年2月20日 20時