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ステージに行くと､歓声が響く｡キラキラと輝き弾ける笑顔で応援してくれるシズニーたち｡申し訳ない気持ちがあって､でもそれ以上に嬉しい気持ちがある｡この仕事に､未練が残ってしまいそうだ｡ヒュリー！！と名前を叫ばれて､笑顔を浮かべると黄色い声が上がる｡約三年前は､批判も多く辛い日々もあった｡今はこうして喜んでくれる人がいる｡彼女は､きっとこの甘い時間だけを体感していくんだろう｡私が作った温室でぬくぬくと綺麗な花を咲かせるんだろう｡
『…いっそ―――――』
小さく呟いた声は､音楽にかき消された｡観客には届いていない｡
けれど､イヤモニをつけている彼らには聞こえてしまっただろう｡ちらりと目の合ったロンジュニヒョンは､綺麗な顔を少しだけ顰めた｡曖昧な笑みを返すと､目を逸らされてしまった｡行き場の無くなった笑みを引っ込めてダンスに集中する｡
＊＊＊＊
一通りの予定をこなして､帰りの準備をしているとロンジュニヒョンに呼ばれた｡なんだか少し怒っているような声色だ｡
RJ「ヒュリ」
『はい』
RJ「…ステージで､なんつった？」
『…いっそ､枯れたらいいのにって言いましたね』
RJ「…本当に？」
『…？はい』
RJ「マジで､紛らわしいこと言うなよ…俺らには消えられたらって聞こえたんだからな！パボや！」
『…ヒョン達､耳が遠くなりましたねえ｡大丈夫ですよ､ロンジュニヒョン』
心臓が冷えた｡心の声まで聞こえてしまうようになったのかと思った｡ヒュリのために場を用意しておきながら､枯れたらいいなんて思う自分は消えてしまえたらいいのにと思った｡そうすればヒュリはたった一人の無二の存在になって､私と代わった後で違和感があっても気のせいで済むだろうから｡実に人間らしい感情だと思う｡自分の為なら､他人なんて顧みないなんて｡
RJ「…今日は､ヒュリの隣に座る｡マネヒョン」
MN「珍しいな｡ほとんど助手席に座んのに」
RJ「今日はヒュリが特別可愛い日だから」
『…いつもは可愛くないって言ってますね｡ジェミニヒョンは毎日可愛いしか言わないですけど』
JM「俺がどうしたの？エギや」
ん？と名前を呼んだらすぐに来る彼は､私に対する呼び方が安定しない｡エギだったり､ヒュリだったり､チャギだったりもする｡気分で変えているんだろうなって思う｡
『ジェミニヒョンは､可愛いしか言わないですねって話です』
JM「逆に可愛くない時があれば教えてほしい」
MN「重症だな」
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su4a54fpds(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです。 (2020年7月18日 0時) (
レス) id: 93a8daf531 (このIDを非表示/違反報告)
ココ(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです！！！！ (2019年11月8日 7時) (レス) id: 034759dbd3 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - ぱーむむさん» ありがとうございます！！雑な終わり方で申し訳なかったです…！続きは内容を考えてみますね！近いうちにどっちかが上がると思いますので､楽しみにしていただけたら嬉しいです！ (2019年9月14日 0時) (レス) id: 396d1f30b5 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - かんめいさん» コメント助かります！！二人の小説は確かに少ないですよね…！個人的にはチソンくんの方が書きやすいので､チソンくんかなぁ…と｡続きは内容を､考えてみます！ (2019年9月14日 0時) (レス) id: 396d1f30b5 (このIDを非表示/違反報告)
ぱーむむ(プロフ) - 毎日更新されるの楽しみにしながら見てました！ このお話の続きも見たいです！ (2019年9月13日 18時) (レス) id: 9e8d1002e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まる | 作成日時：2019年8月15日 4時
