惑わせる彼Ⅴ【紫】 (ページ26)

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『こっちのピンクが佐久間先輩の分。でこっちが岩本君の！』

佐久間「わぁぁぁ、俺のバレンタインだ！！！！」

岩本「佐久間うるさい(笑)」

渡辺「ジャンプ力がえぐいんだよな・・・」

渡してからというものの、ずっと佐久間先輩は目を輝かせてお菓子を抱える
定期的に感情が高ぶってジャンプする以外は嬉しい反応。

『渡せてよかった、お口にあうと嬉しいです』

佐久間「まじで、食べんのもったいねー！」

『いや食べてくださいね！？』

佐久間「どうやったらこれを最大限に美味しく食べれるか・・・・」

渡辺「どう食べても変わんねーだろ」

岩本「A、ありがとうな。」

『ここだけの話、岩本君のはチョコ増してます(笑)』

岩本「だと思った！(笑)」

小声で特別仕様を教えると、岩本君も少しだけルンルンになる
もちろん、中学からの仲だし

彼の甘党は知り尽くしてるもん。

『これからもなかよくしてくれたらうれしいなって思って？』

岩本「まぁ、ふっかもだけどまさかこうして再会するとはね。」

『ね。引っ越ししちゃったから少しだけ寂しかったんだー、私』

渡辺「まぁ、引っ越ししたから俺とかに会えたんだし？」

『なーんか今日の顔しつこいね、しょっぴーどうしたの？』

さっき家の前でみたときは、何か言いたげだったのに
いまはなんか得意げだし・・・

しょっぴーも受験終わりで、バレンタインに浮かれてる？

『やっぱりもう渡辺君には渡す？お菓子』

渡辺「いや、あとでにして！！！！！」

岩本「翔太、その意地は何なの？」

佐久間「このクマさんの顔かわいいー！俺みたい！！！」

『わかります？ちょっとだけ顔みんなのに似せてんの。』

岩本「あ、こういううるさい顔するよな、佐久間」