惑わせる彼Ⅴ【紫】 (ページ17)

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向井君によって完成された、この期間限定のケーキは
ここの店主さんがバレンタイン時期を見越して制作したものらしく
色々と裏話を聞きながら、お茶をする

店主「康二、すーぐにチョコ注いじゃうから、もう練習が大変で・・・(笑)」

向井「ちょっと！そんなネタバレせーへんでよ！？かっこつけてんのに！」

『もう、おしゃれな店員さんでしたよ！向井君』

ラウ「ほーんと！惚れちゃいそう、カッコいいなぁ」

向井「へへっ、ほんま？うれしいわぁ～。練習が実を結んだわ」

ドームにつかったポットの片付けをしつつ、ピークを過ぎた店内を
ふらふらしている向井君

褒められ慣れてないのか、どこか照れている表情

『本当に楽しかったです、ラウ君一緒に来てくれてありがとう！』

ラウ「こんなにAさんに喜んでくれたら、いつでも一緒に来ます！」

『いい子過ぎてなんか苦しい・・・・』

向井「これがめめのいつも言うー、チョロい姿、なんやね？(笑)」

・・・・・・・

『じゃあ、お会計で。』

ラウ「はーい、康二君。これで！」

向井「はぁい、お受けしますねぇー」

『ちょっと、待って？私の分のお金・・・』

ラウ「だーかーら！今日はデートなの！俺が出して当然でしょ！？」

『で、でも』

ラウ「誘ったのは俺！それにこんなにかわいい姿で来てくれたんだもん。」

『ラウ君が・・・お兄さんに見える！』

向井「デート、うまくいったやん！！ラウ良かったなぁ～」

年下の勢いに押され、お会計を一切払わせてくれる隙がなく
ラウール君におごってもらっちゃった

『ごちそうさまです、向井君に、ラウ君！』

向井「こちらこそおおきに。またきてやー？」

ラウ「んふふ。じゃあ行こっか！」

あと1時間もすれば、夕方になるころ
カフェで思わず長居しちゃった、また来たいな

ラウ「次は、仕方ないから誰かほかの人も呼んでいっぱい食べよーね？」

『それもありだね！』