惑わせる彼Ⅴ【紫】 (ページ11)

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レシピを色々見漁っていて決めたのは
クマの形のカップケーキに、アーモンドとチョコのボックスクッキー

この2つを簡単にラッピングしちゃおう。

渡辺君と目黒君には当日シフトに被ってるから、渡せそうだし
それ以外も今のところはみんな当日か前日には渡せそう。

『今年は男子にだけあげるなんて・・・なんか緊張しちゃうな。』

しっかり美味しいお菓子を作らないとね

・・・・・・・・・・・

渡辺「来月の14日、バイト入ってんの？」

『うん。うちの高校受験期間でお休みだしね。渡辺君もでしょ？』

渡辺「もう無理に出席稼がなくていいから自主的に休み。」

『そっか・・・。あ、そういや渡辺君ってアレルギーとかある？』

渡辺「は？いや別にねぇけど」

『よかった。』

渡辺「何？？俺になんかあんの。」

『・・・逆に、内緒じゃなくていいの？』

変に渡辺君は勘がいいんだもん
期待させるのは少し荷が重くなっちゃうし！

渡辺「へぇ～？じゃあ内緒でいいけど？」

『何その顔。だいぶウザいよ？』

渡辺「じゃあ、そのバレンタイン当日はAは暇なわけ？」

『バレンタインって言っちゃったよ、もう・・・！』

渡辺「いいだろもう。察してんだからこっちは」

『うーん、一応暇だけど、佐久間先輩とかにも私に行くからなぁ』

渡辺「まって？俺だけじゃないの？」

『当たり前じゃん。そんなわけないでしょ』

渡辺「・・・んだよ。期待して損したわ」