惑わせる彼【紫】 (ページ32)

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戻さないでページ32

『まさか、ここにまたくることになるとは。』

深澤「Aちゃん、お疲れー今日は私服なんだね。かぁいい」

遡るほど先週。
深澤先輩とやり取りをしてる時に提案を受けたときに戻る

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深澤「・・・おれいいこと思いついちゃったんだけど！ゎら」

『なんですか？』

深澤「俺の大学、申請したら外部の人も大学構内のおっきい図書館に行けるんだよ」

『それ本当ですか？』

深澤「そ。Aちゃんのためなら、明日申請しておいてあげるよ」

『深澤先輩、ありがとうございます・・・！』

深澤「俺に任せといて！！ゎら」

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と、いうことで須能大学の図書館利用を申請してもらえたため、無事に入校が出来た
今日の目的は、苦手だった分野のテーマを調べること。

『じゃあ、先輩ありがとうございました』

深澤「え？何言ってんの？」

『え？』

深澤「俺も一緒に行くに決まってんじゃん」

ほーら案内するよ、こっちおいでーなんて話しかけてくる先輩。
でも、私この人が図書館にいる姿なんて中学生の時も一切見たことないぞ？

少しだけ校門から離れた、煉瓦で飾られている立派な建物に辿り着く
これが大学の図書館か

受付で申請書を出して許可証を首から下げてから図書館ゲートをくぐる。
建物いっぱいに籠る本のにおい
こんなに立派な図書館があるなんて

『うわぁ・・・すっごい。』

深澤「そこのパソコンで調べたい本検索してきな、一緒に探してあげるから。」

『行ってきます！』

ワクワクしてしまうほど大量の書物が入った棚が続く。
この中から探し出すなんて、もはや宝さがしみたい！

深澤「って。あらら、もう自分の世界に入っちゃったかぁ」