惑わせる彼【紫】 (ページ11)

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進展はしたくないページ11

深澤先輩に再会して、ラインでやり取りをして。

最初は少し戸惑ったけど、あれ以来連絡が来なくなってもう一週間がたった。
やっぱ、ただのお世辞だったんだなぁ。また会えるかもね。なんて。

そろそろ定期考査も始まって、夏休みを迎えたら夏期講習にオープンキャンパスかぁ。
遊ぶなら今のうちって感じかな

引っ越しはしても、電車で一時間くらいの距離なので中学の友達とはたまに会っている
もちろん、あのころバスケ部の試合をいつも見に行っていたはるなとも。

今度会ったらはるなに深澤先輩とのこと話そう。
懐かしいだろうな、なんて考えていたら
ラインの通知が鳴った。

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深澤「ねぇ明日放課後暇？ゎら」

『ごめんなさい、明日はバイトがあって忙しいです』

深澤「えーー。ふっかさんショック。ぴえんだよ！ゎら」

『冗談は顔だけにしてください』

深澤「おぉい！！！Aちゃんのいじり久しぶりすぎるわ！」

『嘘ですよ(笑)』

深澤「ねー何時までバイトしてんの？」

『21時までですね』

深澤「遅くまで働くねぇ。えらいけど俺心配しちゃうなぁ」

『自転車で通ってますし、同期とか社員さんもいるので平気ですよ？』

深澤「それでも俺は心配なの！Aちゃんかぁいいし、女の子なんだから！」

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『女の子なんだから。』

彼がさらっと言いそうな言葉。不覚にもトキメいてしまいそうだった。
このリアコ具合はまだ健在だったんだな、深澤先輩ってば(笑)

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『もう、大丈夫ですってば！明日も早いので寝ますね。おやすみなさい』

深澤「はいはい、おやすみなさいねAちゃん！」

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