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緑side
すると後ろから腕を掴まれクルッと方向転換。
ベッドの方を向かされたかと思うと大きくて暖かい物が俺を覆った。
目の前が真っ暗になり、一瞬訳がわからなかったけど、これは抱き締められてる…？
そう理解した瞬間早くなる鼓動。
ちゃう、これはびっくりしただけ！
いきなり掴まれて驚いただけ！
青｢なぁお願い…行かんで…。｣
熱の篭った声が、耳にかかる。
シンと静まり返った寝室では聞こえてしまいそうな位、俺の心臓はうるさくなっていく。
｢あ、あの…、｣
青｢智子ちゃん…。｣
ｽﾞｷﾝ
｢っ…！｣
あんなにうるさかった心臓が、鼓動が、部屋の静けさと同調するかのように静かになる。
代わりに、今まで感じた事がないくらいの胸の痛みが襲った。
まぁ元は一緒やし、熱で訳わからんくなってんのかな。
この姿で会った事ないしそりゃ知り合いに重ねるよな。
本当の俺とは初対面で、何も知らない。
この痛みの理由に気づいてはいけない気がして、むりやり胸の奥に押し込んだ。
｢大丈夫ですよ。ご飯取りに行くだけですから。ほら、寝てて下さい。｣
そう言うと、大人しくそっと離れてベッドに入る。
その姿を確認してから、お粥を取りにキッチンへ向かう。
お粥を温め直してる間は妙に冷静で、智子やと思ってるならあんま喋らん方がいいな〜なんて考えてた。
数分前はあんなに頭がぐちゃぐちゃやったのに、人間って凄いな。
大きめのお椀にお粥をよそって、買ってきたプリンと一緒におぼんに乗せる。
寝室に戻ってトントンと肩を叩く。
青｢んん…。あ…、おかゆつくってくれたん…？ありがとぉ。｣
熱のせいかいつもに増して語尾が緩い。
藤井はベッドの頭の方の壁に背中を預けて座ったまま動かない。
食べないんですか？って意味を込めてお粥と藤井を交互に見る。
青｢…たべさしてほしい…んやけど…。｣
ギリギリ聞こえる位の小さな声で、最後の方なんてほとんど聞こえない。
もし今聞こえなかった振りをしたら、多分何でもないって無かった事にするんやろな。
けど、子供みたいに強請ってくるのが、いつものかっこいい姿からは想像出来なくて、可愛くて、つい首を縦に振ってしまった。
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うのせうせせと(プロフ) - baby218さん» baby218さん。ありがとうございます。分けた方が読みやすいと他の方からも教えて頂いたので続編にしてページは分けようと思います。青緑編お読み頂きありがとうございました。桃赤編も楽しんで頂けたら幸いです。 (2020年5月24日 9時) (
レス) id: 61a882215c (このIDを非表示/違反報告)
うのせうせせと(プロフ) - のんさん» のんさん。コメントありがとうございます。ルール等はないのですね！ありがとうございます。分けた方が確かに読みやすいと思うので続きにし、ページ？だけ分けようと思います。作品を好きだと仰って頂けてとても嬉しいです。ありがとうございます。 (2020年5月24日 9時) (レス) id: 61a882215c (このIDを非表示/違反報告)
うのせうせせと(プロフ) - ターコイズさん» ターコイズさん。コメントありがとうございます。楽しんで頂けたようでとても嬉しいです！私もターコイズさんの作品をよませて頂いていたので、コメント頂けてびっくりしています。私も応援しています！青緑編お読み頂きありがとうございました。 (2020年5月24日 9時) (レス) id: 61a882215c (このIDを非表示/違反報告)
baby218(プロフ) - 青緑編完結おめでとうございます。桃赤編ですがどちらでももちろん大丈夫ですが、分けた方が読みやすいかな、と思います。桃赤編も楽しみです。 (2020年5月24日 6時) (レス) id: e032956066 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - 特別分けないといけないと言うルールは無いと思いますが、分けた方が読みやすいと思います。うのせうせせとさんのこの作品凄い好きです！桃赤好きなんでこれからも楽しみにしてます、頑張ってください！ (2020年5月23日 23時) (レス) id: d6f3499c04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うのせうせせと | 作成日時：2020年5月9日 15時
