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次の日、少し早く登校して、ノートを返した後、
Aの席から遠く離れた、自分の席に座る。
遠くからAを見れば、
ノートに書いたメッセージに目を通し、
眉間にシワを寄せている。
…なんだよ、そんなに俺に応援して欲しくないか?!
すると、何か言いたいことがあるのか、
俺の席までずかずかと歩いてきた。
HC「なに、俺に感謝しに来たの?」
『…ねぇ、なんか勘違いしてない?』
HC「は?」
すると、Aは俺の耳元に顔を寄せると、
ありえないことを口にした。
『私が好きなのは、ドンヒョクだよ』
HC「…はっ?!」
嘘だ、嘘だと言う俺に、
本当だよ、と顔をあからめるA。
HC「いや、だってジェミンが好きだって友達と話して、」
『はぁ?!盗み聞きしたの?!』
HC「ちが、」
『なんだっけそれ…あっ!わかった、あれは、"顔"が好きって話。』
か、顔?!
『あの時は学年一かっこいい子って誰だろう、って話してたんだけど、ジェミンくんって…ほら、かっこいいでしょ?』
HC「…え、それ俺の顔、」
『ブスとは言ってないじゃん』
HC「ひっど!!」
『私の中では一番だよ?でもジェミンくんは大衆的に!!』
ジェノくんもノミネートされたんだけど、ロンジュンくんもいいよねって話になって、
と一人ペラペラ話すA。
ナチュラルに"私の中では一番だよ?"と言うAには、頭が上がらない。
今その一言で俺がどれだけドキドキしたことか。
『…って、ずっと私だけ話してたじゃん、』
『……だから、結論としては、その、』
そう言って、さらに顔を赤くするAの耳元に近づき、
HC「俺も好きだよ」
と囁くと、
『…え、それ、ほんと、?』
HC「うん、ほんと。」
と言いながら、嬉しそうに口角を上げた。
すると、いいタイミングなのか、悪いタイミングなのか、
チャイムの音とともに、先生が席につけ、と言う。
『…じゃ、後でね、彼氏くん!』
そして、小さな声で、"大好き"と呟くと、
放心状態となった俺を置いて、去っていった。
…はぁ、Aの方がずっと上手だ。
でも、これで席がどんなに離れても、
ずっと一緒だ、と思えば、
自然と口角が上がる、幸せな朝だった。
正直早起きしたから、めっちゃ眠いけど、
幸せな夢が見れそう、と思いながら、
俺は机に伏せた。
end.
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リュイ - 世界線変わってもチソンくんへの愛が変わらないナナ様に安心しました笑 (2021年8月22日 11時) (レス) id: 2183f1b6e8 (このIDを非表示/違反報告)
ちょんぽむ(プロフ) - nctLoveさん» お久しぶりです〜!大好きだなんて嬉しいです!!書く予定で進めさせていただきます!いつもありがとうございます! (2021年2月1日 21時) (レス) id: 90aabf5f61 (このIDを非表示/違反報告)
ちょんぽむ(プロフ) - Salaさん» わ〜ありがとうございます…!書く予定で進めます! (2021年2月1日 21時) (レス) id: 90aabf5f61 (このIDを非表示/違反報告)
nctLove - ちょんぽむさん» お久しぶりです!チソン君最高でした…!ソンタロも見たいし、私もこのシリーズ大好きなので待ってます!ちょんぽむさんのお話は全て面白くて大好きです!またコメントするのでよろしくお願いします~! (2021年1月31日 22時) (レス) id: 173906b15c (このIDを非表示/違反報告)
Sala(プロフ) - ソンタロちゃん達待ってます! (2021年1月31日 7時) (レス) id: 808f5ff910 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちょんぽむ | 作成日時:2020年9月20日 12時