妹が好きで何が悪い【プリレジェ】

ep10 Team生徒会-綾小路葵 ページ43

日曜日の今日はあかりさんの誕生日で、朝から花屋さんへ来ていた

ケーキと夕飯の材料を尊兄と竜ちゃんに

仁くんといちごちゃんには部屋の飾りをそれぞれ分担して、きっと喜んでくれるだろうと誕生日会が楽しみだった

花屋さんには色々な花が並んでいて、薔薇、ガーベラ、カーネーション。私でも知っているこの花達も入れてもらおうと目星を付けていれば

見たことはあるけれど名前はなんといったか。薄いピンク色の綺麗な花を見つけた

これも入れてもらおうかなと店員さんを見れば他の人と接客中で


『これなんていうんだろう』


ボソリと言った私の言葉は


「芍薬、ですね」


意外に大きかったのか応えてくれた人がいて一気に恥ずかしくなった


『しゃ、芍薬っていうんですね』
「えぇ」


見れば同い年ぐらいの男の子で、今時珍しい和服姿の彼はどこかの御曹司だろうか

そんなオーラが漂っている


『お花、詳しいんですね』
「まぁ。プレゼントですか？」
『はい。母が誕生日なんです』
「それはそれは。おめでとうございます」
『ありがとうございます』
「会長」


するとそんな声がして振り返れば先ほど店員さんと話をしていた人で、会長と呼ばれたのは目の前の和服の彼だった


「終わりました」
「あぁ、わかった。それじゃあ」
『はい』


歩き出した彼に軽く頭を下げて。金髪の人はおそらく久遠さんや元と同じで側近というやつだろうか

やっぱりどこかのお坊っちゃまだったんだと彼らの背中を眺めていた




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やっと出せました会長！
でも次回からまた京極ターンです

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