▽ ページ34
真っ暗な空に車から降りると工場のライトの光が眩しかった
今日も前回の場所でいいと言ったのにも関わらず、もう暗いからと目の前まで送ってくれたのだ
『送ってくださってありがとうございました。あとピアノも』
重ねたままの手に奏さんに向き合ってお礼を言えば、柔らかく微笑んだ彼
そして何を思ったのか突然跪いた奏さんに、どうしたのかと口を開こうとすれば
「君は僕のプリンセスだ」
真っ直ぐな瞳を私に向けた
『ぷ、ぷり、プリンセス……！？』
何故こんなことになっているのかわからなくて、これは何かそういう冗談かもしれないと脳が考える
しかし
「オイ、テメェ何やってんだ」
その時聞こえた低い声に振り返れば尊兄がいて
『た、尊兄……』
「Aに触んな。今すぐ離れろ」
「本当に君の家だったんだね」
近付いてくる尊兄とその後ろには竜ちゃんがいて。立ち上がった奏さんは繋がれていた手をぎゅっと握った
緊迫した雰囲気にドキドキと揺れる心臓
奏さんを睨む尊兄にただ送ってもらっただけだと口を開こうとすれば、力強い手で腕を引っ張られて
その拍子に奏さんと外れた手とまるで私を隠すかのように私と奏さんの間に入り込んだ尊兄
『尊兄――』
「Aは俺のだ」
『は……？』
「ちょ」
「Aは僕のプリンセスです」
初めて見る眉根を寄せる奏さんの表情と私からは見えないけれど多分尊兄も笑ってなんかいないのは確実で
『か、奏さん！今日はありがとうございました！尊兄！ほら行こ！』
尊兄の腕を無理矢理引っ張って家へと歩き出した
「おいA」
『いいから！それと竜ちゃんも！！』
「チッ」
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成田(プロフ) - 綾瀬さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！これからも頑張りますので、また読みに来てくださると嬉しいです☆ (2020年1月3日 20時) (
レス) id: 9a366f7078 (このIDを非表示/違反報告)
綾瀬 - 毎回とても楽しみです。頑張ってください (2020年1月3日 19時) (レス) id: 006049a680 (このIDを非表示/違反報告)
成田(プロフ) - 滴さん» こんばんは。ご指摘ありがとうございます！「ら」が抜けていましたね！直しました！ (2019年10月19日 22時) (レス) id: d5fb161253 (このIDを非表示/違反報告)
滴 - こんにちは(*^^*) かなりお久しぶりです(笑) 物語読んでいて気が付いたのですが...。 ep.4 Team奏▽ページ20のここの部分 何これ、私もはけた方がいいのだろうかと頭の隅でそんなことを考えなが応えれば これ正しくは考えながらではないんでしょうか？ (2019年10月17日 12時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
成田(プロフ) - 滴さん» こんばんは。コメントありがとうございます、読んでいただきありがとうございます！本日更新致しましたので、また読んでくださると嬉しいです★ (2019年6月2日 22時) (レス) id: 9a366f7078 (このIDを非表示/違反報告)
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