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いちごちゃんとのお風呂は楽しくて、妹という存在は改めていいなと思った

いちごちゃんの髪を拭いていれば、その小さな手で私の髪を拭き返してくれたり櫛で梳いてくれたり

お人形遊びではないけれど、女の子というのはやっぱりこういうことが好きだ


「あ!」
『何?』
「キラキラのパジャマ忘れた!」
『キラキラのパジャマ?』
「そう!この前お母さんに買ってもらったの!」
『ちょ、』


そう言うと下着姿のまま勢いよく開けたドアはバンッと音を立てて、まるでスローモーションかのように丁度そこにいた尊兄と竜ちゃんとバッチリ合った瞳は

バタリと反動で閉まったドアによって閉ざされた

一瞬何が起こったのかわからなくて

遅れた脳が下着姿の体を手で隠す


『み、見た!?』
「見た」
「見てない」
『どっち!?』


ドア越しに聞こえる二つの答えに勢いで突っ込んだ後、絶対に見られたと熱くなる頬に手をあてて


『最悪』


別にいちごちゃんが悪かったわけじゃない、あれはただの事故だけれど

行き場のないなんとも言えない気持ちにそんな言葉が出た


「あー、A」
『は、何!?』
「安心しろ。可愛かったから」
「ばか、兄貴」
『は……何言ってんの!変態!』
「へんっ……!?」


とりあえず急いで寝間着を着て


「ねー、みてー!キラキラパジャマー!」
「おー!可愛いな!」


ドア越しに聞こえたいちごちゃんと尊兄の声にドアを開けるとバッチリと目が合った竜ちゃん


「あー……」
『いちごちゃんおいで。髪乾かそ』
「うん!ねぇ見てA姉ちゃんキラキラパジャマ!」
『可愛いね』
「A」


尊兄が私の名前を呼んだけれどそれを無視してドアを閉めた

たかが下着姿を見られたくらいで大袈裟なって思われているかもしれないけれど、兄弟なんていたこともないし
しょうがないじゃないかと心の中で文句を言ってドライヤーのスイッチを入れた




「なぁ、お前マジで見なかったの?ピンクのレー――」
「兄貴もうそれ以上言わないで」




ep3 Team京極兄弟→←▽



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成田(プロフ) - 綾瀬さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!これからも頑張りますので、また読みに来てくださると嬉しいです☆ (2020年1月3日 20時) (レス) id: 9a366f7078 (このIDを非表示/違反報告)
綾瀬 - 毎回とても楽しみです。頑張ってください (2020年1月3日 19時) (レス) id: 006049a680 (このIDを非表示/違反報告)
成田(プロフ) - 滴さん» こんばんは。ご指摘ありがとうございます!「ら」が抜けていましたね!直しました! (2019年10月19日 22時) (レス) id: d5fb161253 (このIDを非表示/違反報告)
- こんにちは(*^^*) かなりお久しぶりです(笑) 物語読んでいて気が付いたのですが...。 ep.4 Team奏▽ページ20のここの部分 何これ、私もはけた方がいいのだろうかと頭の隅でそんなことを考えなが応えれば これ正しくは考えながらではないんでしょうか? (2019年10月17日 12時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
成田(プロフ) - 滴さん» こんばんは。コメントありがとうございます、読んでいただきありがとうございます!本日更新致しましたので、また読んでくださると嬉しいです★ (2019年6月2日 22時) (レス) id: 9a366f7078 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:成田 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年5月10日 23時

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