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耳元で囁かれた声にビクリと体が硬直する。
横をみると空席だったはずのそこが埋まっていた。
当たり前のようにそこにいる有岡くんは、手を小さく振った。
『ありぅぁ』
「静かに。」
名前を呼びそうになった私の口を彼は抑え込む。口元で人差し指を立てた彼は、ニヤリと口角をあげた。
「お客さん、静かにしてくださいね。」
こくりと頷くと、ようやく解放される。
深く息を吸って、心臓を落ち着けた。
淡い照明が、星屑みたいな彼の衣装をキラキラと輝かせた。
綺麗で、まるで同じ人間じゃないみたいだった。
暗がりで黒目がちな瞳がまっすぐと私を見据える。見てられなくなって、視線を床へと逸らした。
『…これデートじゃないじゃないですか。』
「やっぱ不満？」
「不満ですよ」
本当はすごく嬉しいし、楽しい。
けど、なんだか悔しくてそんなの知られたくなかった。
俯く私の隣で彼が席から立った気配がした。
そのまま目の前に立ちはだかる。
瞬間、両方の頬に彼の体温を感じた。
無理やり上げられた視界。
その真ん中には笑みを浮かべた彼がいる。
視線を合わせるようにして屈んだ彼は、私の両方の頬に手を添えたままで。
表情が分からないくらい近くに、彼の顔があった。
┈┈┈┈┈┈┈こつん。
目を瞑った彼は、体温を測るみたいに私のおでこに額をあてた。
「見てて。」
・
・
「え！今大ちゃんどっからでてきた？！」
「ステージの下から登ってきたよね？！」
「うそ！見てなかった！客席の方にいたってこと？！」
会場が轟くような歓声が上がった。
魅せる表情をした彼は、何万もの人を魅了して離さない。
・
『化粧落ちちゃったらどうしてくれるんですか、もう…。』
彼がさっきまで触れたほっぺたに手を重ねて、顔を冷やす。
見ててなんて言われなくたって、目が離せる訳無かった。
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himawari(プロフ) - 有岡担さん» 1年越しのレス失礼致します。ありがとうございます！とても嬉しいです！まだHey! Say! JUMP好きですか？良かったらまた見てくださいね！ (2021年11月2日 23時) (
レス) id: bbb7ea1a79 (このIDを非表示/違反報告)
有岡担 - はじめまして！あの、このお話を見たときにもう最高かと思いました！続きも待ってます。 (2020年7月31日 16時) (レス) id: a06e75bb6c (このIDを非表示/違反報告)
himawari(プロフ) - ﾏﾘﾅさん» ﾏﾘﾅさん、コメントありがとうございます！頑張ってかきたいと思います！ (2019年1月31日 19時) (レス) id: 9a53dee1e8 (このIDを非表示/違反報告)
ﾏﾘﾅ(プロフ) - 初めまして！一気に世界観にハマってしまって主人公ちゃんの幸せの続きが気になりました！更新待ってます！ (2019年1月30日 4時) (レス) id: bbedea094b (このIDを非表示/違反報告)
himawari(プロフ) - maimaiさん» ありがとうございます！普段は読まないのに、読んで下さってるっていうのは本当に嬉しいです！！つい更新してしまいました...！ (2019年1月21日 8時) (レス) id: 9a53dee1e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：himawari | 作成日時：2018年8月25日 21時
