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『なんでこんなことになってるのよ!』
「んー何が〜?」
『慧くん、さっきまで私と有岡くんが仲良くなるの嫌がってたじゃないの!』
「うーん、そうだねぇ」
『じゃあなんで、私を有岡くんの家に連れてくるのって聞いてるの!』
「お静かに〜大ちゃん起きちゃうから。」
ぜーはー、ぜーはー、
息切れする私を他所に、慧くんはひょうひょうしている。
ベッドで寝息をたてる有岡くんを前に、私たちは小声で口論をしていた。
『おまけに、私に有岡くんを運ばせるっておかしいでしょ。慧くんが』
「だからタクシーから家まで俺が運んだじゃん。」
『玄関からベッドまではなんで私なのよ!』
「タクシーの運転手に、女の子に運ばせてるよって思われたくねーもん俺。」
『な、最低!』
どこまで自分勝手なんだ、この人は。
前はそうゆう強引なところも良いと思っていた自分にも腹が立つ。
「それにさ、Aだっていい思いしたでしょ。大ちゃんといちゃいちゃできて。」
『ばかじゃないの。それよりしんどいの方が上回ってたんですけど。』
「ま、あとはAに任せた!俺は帰ります〜」
背を向けて歩き出す彼に、焦り出す私。
罵倒を投げかけると、”俺はAと違って仕事で朝早いんだ、ごめんね。”とか言ってきたので、もう何も言わないことにした。
本当に腹が立つ。
どうせ私に大した仕事はないわよ。
「あ、寝てるからって襲っちゃだめだよ。」
そんな声が玄関から聞こえた直後ドアの閉まる音がして、有岡くんと私の2人きり。
…襲わないっての。
やっぱりあの人ちょっとおかしいんじゃないかなぁ。
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himawari(プロフ) - 有岡担さん» 1年越しのレス失礼致します。ありがとうございます!とても嬉しいです!まだHey! Say! JUMP好きですか?良かったらまた見てくださいね! (2021年11月2日 23時) (レス) id: bbb7ea1a79 (このIDを非表示/違反報告)
有岡担 - はじめまして!あの、このお話を見たときにもう最高かと思いました!続きも待ってます。 (2020年7月31日 16時) (レス) id: a06e75bb6c (このIDを非表示/違反報告)
himawari(プロフ) - マリナさん» マリナさん、コメントありがとうございます!頑張ってかきたいと思います! (2019年1月31日 19時) (レス) id: 9a53dee1e8 (このIDを非表示/違反報告)
マリナ(プロフ) - 初めまして!一気に世界観にハマってしまって主人公ちゃんの幸せの続きが気になりました!更新待ってます! (2019年1月30日 4時) (レス) id: bbedea094b (このIDを非表示/違反報告)
himawari(プロフ) - maimaiさん» ありがとうございます!普段は読まないのに、読んで下さってるっていうのは本当に嬉しいです!!つい更新してしまいました...! (2019年1月21日 8時) (レス) id: 9a53dee1e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:himawari | 作成日時:2018年8月25日 21時