第19話 覚えている事 ページ21
『職員室はここか…』
昼休み。Aは職員室のドアの前に立っていた。
「おい、こっちだ」
声のする方を見ると、包帯ぐるぐる巻きの男が廊下にいた。
相澤先生だ。
「仮眠室行くぞ」
『はい』
長い廊下を未だヨロヨロした足取りで歩く、先生の後をついて行った。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
ｶﾞﾗﾗｯ
「「あ」」
『…え？』
相澤先生が扉を開けると、緑谷君と誰か？が先に座っていたようだ。
「オールマイトさん…貴方ここにいたんですか」
は、あの筋骨隆々のNO.1ヒーローが……この人？
「あ、相澤くん！私の正体は生徒には内緒に…！」
めっちゃ慌ててる。意外とかわいいな…
「もう遅いですよ…それにコイツは耳と勘がいいんでいつかバレます。隠しておくのは合理的じゃない」
『…緑谷君は知っていたのか？』
「えっ！うん！成り行きで……」
「大した話じゃないなら出てってくれますか？俺は襲撃された時の事についてコイツに聞くことがあるんです」
「相変わらず君は私に辛辣だな…」
『……あ、私その時の記憶があまり無いので、あの時近くにいた緑谷君には残ってくれるとありがたいです』
「私も彼女にこの事を説明しないといけない。それに先生として、龍堂少女の事は私も知りたい」
「……はぁ……そっちの方が合理的か。緑谷もこの事はあまり他言するな。龍堂、お前に何が起こったのか話せ。」
「はい！」
『はい』
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
クラスが分散された時、自分だけが広場にいた事。
身体の一部をドラゴン化して戦った事。
相澤先生が脳無に骨を折られている所を見てしまった事。
それから個性が暴走してしまった事。
Aは記憶が途切れる前の事を全て話した。
『これが私の覚えている事です。目覚めた時には病院にいました』
「「……」」
雰囲気が重い。
緑谷とオールマイトはそろりと相澤先生を見る。
Aの怪我の一因は、相澤先生にあると言っても過言ではない。
Aも、理由が理由なだけに顔を上げられなかった。
「……悪かったな、守ってやれなくて」
『……』
Aは顔を上げる。
包帯を巻かれた相澤先生の表情は分からなかった。
『……いえ、私の怪我はこの通り完治しましたし、先生よりマシですから』
「…それほどまでに相手は強かった。相澤くんが身を呈していなければ、生徒も私も無事ではいられなかったよ。ありがとう、相澤くん」
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蒼鈴蘭(プロフ) - ゆともすさん» コメントありがとうございます！！かわいいよりかっこいいを目指してます(笑)なかなか忙しくて更新するのが大変ですが、がんばります！！ (2018年8月29日 19時) (
レス) id: 61752baa50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆともす(プロフ) - 主人公めっちゃカッコイイです！(´∀`) 続き待ってますー！頑張ってください(*^^*) (2018年8月28日 4時) (レス) id: 0710793742 (このIDを非表示/違反報告)
蒼鈴蘭(プロフ) - 桜瀧さん» ありがとうございます！！楽しみにしていてください！！ (2018年6月30日 18時) (レス) id: bbd138654f (このIDを非表示/違反報告)
桜瀧(プロフ) - ドラゴンの個性、めっちゃ好きです！！これからも更新楽しみにしています！ (2018年6月28日 18時) (レス) id: 83b4a1d791 (このIDを非表示/違反報告)
蒼鈴蘭(プロフ) - アロマさん» コメントありがとうございます！これからも個性をどんどん使っていくので、楽しみにしていてください！ (2018年3月12日 20時) (レス) id: 6d02c817f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼鈴蘭 | 作成日時：2018年3月4日 22時
