第17話 思い出せない ページ19
「なんてこった…」
「これだけ派手に侵入されて逃げられちゃうなんて…」
「完全に虚をつかれたね…それより今は生徒らの安否さ」
あれから数分後。
オールマイトは脳無を倒し、飯田のおかげで雄英のヒーロー達がUSJに駆けつけた。
死柄木を負傷させたものの、死柄木と黒霧はワープで逃亡。
生徒はほぼ無事だった。緑谷と彼女以外は……
「おい！？A！」
口から吐血し、ぐったりとしているA。
切島が必死に声をかけるが、意識がない。
「どけクソ髪！」
爆豪が切島を押しのけて、Aの状態を見る。
(コイツ、肋骨が折れてやがる…どんな無茶しやがったんだ……)
「オイ、ヒーロー呼んでこい…」
「あ、ああ！分かった！」
切島がヒーロー達がいる入口へ向かう。
重症のAを動かすわけにもいかず、爆豪と轟は黙ってヒーローの到着を待っていた。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「話が違うぞ先生…」
「違わないよ」
敵連合のアジトでは、四肢を撃たれた死柄木がうつ伏せの状態でモニターと会話をしていた。
「せっかくオールマイト並みのパワーにしたのに…まァ…仕方ないか…残念」
「パワー…そうだ…二人…オールマイト並みの力と速さを持つ子どもがいたな…」
「……へえ」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「「A〜！」」
お母さん。お父さん。
素敵な両親だった。
こんな個性が発現しても、どれだけ愛想が悪くても、温かく接してくれた。
今は、もういないけど。
両親が死んだのは小学校に上がる前だったか。
前世の記憶を持つ私は案外冷静で、その頃から一人で生きていくための技術を身につけ始めた。
いや、『孤独を紛らわすための行動』だったかもしれない。
……もしかしたら
あの時の暴走は、無意識に孤独のストレスがかかっていたからなのか？
本当に、それだけだったか？
…なんか違う。
……もっとこう…根本的な何かが…きっかけがあった気がする。
もう少しで思い出せそうだったのに、夢はそれを許してはくれない。
Aの意識は、まどろみの中に消えていった……
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蒼鈴蘭(プロフ) - ゆともすさん» コメントありがとうございます！！かわいいよりかっこいいを目指してます(笑)なかなか忙しくて更新するのが大変ですが、がんばります！！ (2018年8月29日 19時) (
レス) id: 61752baa50 (このIDを非表示/違反報告)
ゆともす(プロフ) - 主人公めっちゃカッコイイです！(´∀`) 続き待ってますー！頑張ってください(*^^*) (2018年8月28日 4時) (レス) id: 0710793742 (このIDを非表示/違反報告)
蒼鈴蘭(プロフ) - 桜瀧さん» ありがとうございます！！楽しみにしていてください！！ (2018年6月30日 18時) (レス) id: bbd138654f (このIDを非表示/違反報告)
桜瀧(プロフ) - ドラゴンの個性、めっちゃ好きです！！これからも更新楽しみにしています！ (2018年6月28日 18時) (レス) id: 83b4a1d791 (このIDを非表示/違反報告)
蒼鈴蘭(プロフ) - アロマさん» コメントありがとうございます！これからも個性をどんどん使っていくので、楽しみにしていてください！ (2018年3月12日 20時) (レス) id: 6d02c817f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼鈴蘭 | 作成日時：2018年3月4日 22時
