日暮らし_4_ (ページ8)

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マネ「ごめん京本くん残ってくれる？」

大「？はい」

帰り支度を始め
楽屋を出ようとするとマネージャーに引き止められた。

マネ「メイクの女性って、心当たりある？」

大「え？」

まるで嵐が来たように

ザワザワっと胸が荒く騒ぐ

マネ「これ、Aさんだよね」

大「、すみません…」

マネージャーの手にある2枚の写真。

マネージャー越しのテーブルにはAのものであろう書類。

マネ「俺は怒ってるわけじゃないよ？」

大「ぇ、」

マネ「ただ、色々調べたんだけど…

Aさんと住んでるんだって？」

大「…でも、それは俺が頼んだことで」

マネ「うん。俺が言うのもなんだけどAさんは真面目で中々いい子だと思うけど

京本くんに今噂がたつのはまずいのはわかるよね？」

大「、はい」

淡々と説明される今の状況

同居がバレたこと

俺がAに好意を持っているのがバレてる
(少なくともマネージャーには)

これがバレたらAはクビ

…迂闊だった

自分の行動に心底後悔してる

ぎゅっと手を握りしめるとマネージャーが
俺の肩に手を置いた

マネ「今度この記事が出るかもしれないから

できる限りフォローするよ。

ただ、しばらくAさんとの距離を置いた方がいい」

な？と優しい目で言ってくれるマネージャー

でも、その言葉は優しい生ぬるい事じゃない。

俺がAから離れる？

Aが俺の近くから居なくなる？

俺にとってそれはほとんど死刑宣告のようなもの

大「Aと離れるのは、」

マネ「ずっとなんて言わない」

その言葉に顔を上げると

タイミングを計ったかのように後ろの扉が開く