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昔、人間をころして、怖がられているまじょが居ました。
まじょはいっしょう生き続けるのです。
ですが、それはわるい人間がかってに作ったうそのお話だったのです。
人間と同じぐらいのじゅみょうで、人間と同じようにとしを取ります。
まじょはお父さんとお母さんを人間にころされて、ずっと森のやかたの中に一人で居ました。
ずっと一人ぼっちでさびしい思いをしていました。
そんなある日。
センラと言うけんしが、まじょをたおしに行こうとするのです。
ですが、センラはその時5さい。とうぜん、まじょをたおせるはずもありません。
その時のまじょは3さいで、人間をたおすぐらいのまりょくもありませんでした。
やがて、センラはまじょとお話をして行くうちにこいにおちて、そうしてまじょの事を大切な人だと思うようになります。
まじょもそれは同じでした。
人間はまじょのことをきらい、おそれ、ころそうとして居ました。
まじょは人間のことをおそれ、ひっそりと暮らして居ました。
それをよく思わなかったセンラはまじょと人間が仲良くなれるようにお話をしようとします。
いいことに、話し合いが上手く行き、まじょと人間は仲良くなれました。
長くきらい、こわがっていたおたがいは一人のけんしと、一人のゆうきあるまじょによってそのかんけいが終わり、仲良く生きて行くことをちかいました。
お話はここでおわりではありません。
こいをしている二人のものがたりが続いています。
ずっと一人だったまじょを助け出したけんし__もといまじょの中ではおうじさまでしょう。
センラはまじょに思いをつげます。
なんと、このおはなしを書いている人の前で言ったのです。
「お話ただおわるだけじゃつまらんやろ?これから先に話があんねん。おれとAはこれから先もいっしょに暮らしました。センラはAにこいをしてて、その思いをAに言う。どう?さいこうのエンディングやろ」
そう、いっていました。
そうして、二人はしあわせにくらしつづけましたとさ。
おしまい。
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「A〜!童話見た!?」
「見た。中々に良い出来ではないか」
「最高のエンディングやわ!これからもずっと大好きやで」
「……私も。私もお前の事を愛している」
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8月○○日
これから先、何があろうともセンラを愛そうと思う。
ずっと、ずっとだいすきな、私のセンラ。
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関西風しらすぅ@坂田家 - 坂田さんの絵本描いてる設定とかリアリティありすぎて好きです。幼いセンラさん天使すぎな。 (2019年6月16日 11時) (レス) id: f34e486c2f (このIDを非表示/違反報告)
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