近くて、遠い ページ23
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なるべく規則正しい生活を心掛けてはいても、普段より疲れることもないし体力も有り余るから眠るのが遅くなる日は多い。
今日もそんな日で布団に入ったはいいものの、まだ眠くない。
それは、少し前におやすみを交わして布団に入ったAも同じなようで、向けられた小さな背中はたまにもぞもぞと動いている。
気まずいな、とか思ってそう。
「A」
「…」
「おきてるよね？」
「…うん」
「寝れないねー」
「今日何もしなかったしね」
いつものドラマの一気見もゲームも何もしないまま、食べてお昼寝して食べてお風呂入ったら、もういい時間になっていた。
Aとならそんな過ごし方も全然ありなんだけど、それは置いておいて。
一つの布団の中でAの左手を手繰り寄せる。
小さくて温かいそれの爪先の形を一つ一つ確かめながら大事に両手で握ると、抗議の声が上がるけどAの広ーい心に免じて無視を決め込んでみる。
少し経つと予想通り何も言わず受け入れる事を決めたようだった。
そんなとこも可愛いけど。あ、そうだ。
「ね、Aゲームしよ」
「は？」
「質問にイエスかノーか、嘘つかないで答えて」
「なにそれ、楽しいの？」
「いーから、やってみなきゃわかんないじゃん」
「うーん」
時刻はあと10分もしないうちに日付を跨ごうとしていた。
だからそれまで、更けていく夜に乗じて少しでもAの心の奥のところに近付けたらいいなって、思ったから。
訝しげな顔して天井を見上げるAだけど、こういう俺の我儘を断れないのは分かってる。
意外と押しに弱いとこも可愛いんだよなあ。
勿論相手が俺以外だと話は別だけど。
「じゃ、一つ目。俺と出会ってから彼氏できたことある？」
「会ってから？てことは…」
「翔吾と3人で飲んだ日から」
「うわ、それ何年前よ」
「いいから、どっち？」
「…イエス」
「は？ねえ待っていたの？いつ？何人？どこのやつ？」
「イエスかノーかだけって言った！」
…確かに、正論を言われて押し黙ってしまう。
Aに彼氏がいたのは流石に予想はできてた。
けど、本人の口からしっかり事実を聞くと、ちょっと、ショックがでかい。
だって3人で飲みに行くようになった時も、もしかしたら俺と二人で飲んでる時にだって彼氏がいたのかもしれない。
その頃には俺は完全にAを好きになってたのに、俺ばっかり浮かれて馬鹿みたいじゃん。
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も。(プロフ) - usaさん» コメントありがとうございます！この一番もどかしい時間を楽しみながらのんびり進めていけたらと思います。更新ペースも早い方ではないですがまた覗いて頂けたらと思います(T_T)ありがとうございました！ (2020年7月21日 13時) (
レス) id: db66c21382 (このIDを非表示/違反報告)
usa(プロフ) - 今回の更新もとっても面白かったです。早くほくちゃんとくっついて欲しいような、付かず離れずのもどかしい距離が楽しいような…！今後の展開も楽しみにしていますのでご自身のペースで無理せず更新がんばってくださいね。引き続き楽しみにしております！ (2020年7月20日 22時) (レス) id: c80ccd6f24 (このIDを非表示/違反報告)
も。(プロフ) - 飴さん» ご意見ありがとうございます^ ^長文かつストーリーが遅いことは明記させて頂いており、また趣味かつ自己満足の作品ですので読んで頂くことを強制しておりません。合わないと思いましたら読むことを辞めて頂いて構いませんよ。お時間を割いて頂きありがとうございます。 (2020年7月18日 15時) (レス) id: db66c21382 (このIDを非表示/違反報告)
飴 - 何度も続けてのコメントですみません。 長々と失礼なコメントで失礼致しました。 それでは...。 (2020年7月17日 19時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
飴 - またまた続けてのコメントですみません...。 そして台詞の行間隔あけたほうが良いと思い ました。 行間隔が詰まっていると読みにくいので...。 (2020年7月17日 19時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：も。 | 作成日時：2020年4月25日 23時
