響く5度目の低い声 ページ7
この男が何を根拠にこれを言っているのか、私には理解できない。
でも、それ以上にこの言葉が私の好奇心をくすぐっている。
信じることはできない。
でも
信じたい。
その手をとりたい。
私の右手が、無意識に震えながら彼の手にゆっくり向かっていった。
だが、私はあと少しの所で手を引き始めてしまう。
頭の中で、どうする？どうする？
だが、彼は自らの手を私の手に繋がせた。
なんだこれ、強制的に繋がれた。
ビックリして顔を見上げれば彼はにやっと笑い、
野浜「お前が本当に嫌なら手を貸すことは無かったが、迷っているなら1度流されておけ。今はそれでいい。」
これはすごい。
何故こんなにも私とちがうのか。
歳だって同じで、習ってきたことも同じ。
どうしてこんなに心に響く言葉を言えるのか。
私は自分でも気づかないうちに笑っていた。
「……いいねぇ…仲間カッコ仮って奴だ。面白い、のったっ！せいぜい私に楽しい学校生活をさせてくれよ？」
さぁ、私と彼の戦争開始だ。
＿＿＿＿＿＿＿＿
“gr side”
彼女は俺の手を取ることを迷っている。
それは彼女は俺からの宣戦布告に少しの興味があると言っているということ。
ならば、やろうではないか。
酷くつまらない世界で生きるなんてコイツには勿体ない。
日々を生活する中でこの人間の世界観を色付けしてやろう。
あぁ、早くお前の本心を出した状態であのクラスの中にいるのを見てみたい。
だから俺はお前の空中を彷徨う手をつかんだ。
驚く顔から嬉々とした顔へと変わる彼女が今まで見てきたなかで1番魅惑的だと思えた。
野浜「よし、では、我々の中での名前を教えとくか」
そう言いながら俺の後ろにいるヤツを指で指しながら教えようとする。
野浜「卯木が鬱先生、大先生とも呼ばれている。次、東雲はトントン、我々の書記長だ。何かあればこいつに聞け大抵知ってる。小沢はコネシマ。如月はシャオロン。コネとシャオロンはチワワとポメラニアンとも言われている。赤坂はゾムだ。隠れたりすることに長けているから探すなら諦めとけ。そして、俺がグルッペンだ。今いるのはこれだけだが、他にも何人かいる。覚えられそうか？」
覚えられそうか？など聞いたが
彼女に目を移せば何も苦では無さそうにしている。
「うん、私、人の名前と顔を忘れたりしないから。大丈夫。」
だろうな。
流石学年順位上位者だ。
これは手がかからんくてええな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 295人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
D(プロフ) - ルキさん» はい！実は個人的にどっちにしようか悩んでなんか他の方々と同じ書き方するのつまらんと思ったしだいです！ご質問ありがとうございます！よりよい話になるよう精進致します！ (2019年6月20日 16時) (
レス) id: 5255f6ffa2 (このIDを非表示/違反報告)
ルキ - めちゃおもろいです！欝じゃなくて鬱ですよ…！わざとそうしてるのならすいません…！ (2019年6月16日 2時) (レス) id: f38841be90 (このIDを非表示/違反報告)
晃夜(プロフ) - ハルさん» 読んでくれてありがとうございます。更新遅くてすいません。早めに投稿できるよう善処します。好きです。笑 (2018年3月6日 14時) (レス) id: 153c465e30 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 好きです 頑張ってください！ (2018年3月6日 6時) (レス) id: 9915f5d63f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ねこ x他2人 | 作成日時：2017年4月15日 16時
