恵まれてるかも ページ47
クラスは黙っている。
誰も口を開かない。
私はただしっかり頭を下げる。
グルさんも何も言わない。
やはり、自分勝手しすぎた発言で皆ドン引きしているのだろうか。
まぁ、仕方ない。
わかってもらっただけマシなんだろうし。
女「...そんなん、関係ないよ。」
声が聞こえた。
震えた声だ。
いつも、休み時間に聞く声だ。
私と常に一緒にいるクラスメイト、吉田さん。
それなりにいい人だと思っていたら、
ここで、言われた言葉はあまりにも格差があったものであり、少し驚いて入る。
彼女は乾ききった喉で声をだした。
吉田「うそ、ついてたのとか、
友達じゃないって言われてすごい裏切られたと思ったけど。
それでも!Aちゃんとあたしは一緒にいて楽しかった!
きっと、Aちゃんのことよくわかってないのかもって思ってたし。
...だから、別に今から友達になっても遅くはないでしょ、?」
彼女が言い終わったことから周りが口々に「気にするけど、気にしてないから!」とか「俺、海堂さんと話してて楽しいよ!」とか。
私はただこの光景がありえないとしか思えなかった。
そして、無意識に彼にだけ聞こえる声で呟いた。
「グルさん、、私、恵まれてるかも。」
すると、後ろにいるため姿の見えない彼はフッと鼻で笑った。
グ「今頃か、随分と時間を要したな。
どうだ?大多数から信頼されている心地は。」
そんなの決まってる。
「キラキラしてて、喉が詰まるよ。」
そして私は全員にもう一度頭を下げた。
すると吉田さんや他の人が私を取り囲んで、
「もういいって〜」「あたしはAちゃん大好きだから、今度は大好きにさせたるからなぁ」と言って来た。
私は、ただ、この幸福を。
初めてでどうしようもなくなって。
ギュッと手を握って。
「__優しすぎだよ、もう。」
色のついた笑顔をしてそう私はいった。
____
________
神崎さんはクラスに戻ってきたあと、私に何も言わず席についた。私も彼女には何も言わない。言ってあげられない。
でも、クラスメイトたちは神崎に「もう騒ぎ起こさないでよ〜」とか「びっくりしたわ〜」とかあっけらかんといって笑っていた。
彼らなりの優しさである。
彼女は泣きそうに、「うん。」とだけいっていた。
授業が自習だったため、皆は話を初めていたが、私はふと、彼がいないことに気づいた。
「...どこに、?」
ポケットに手を突っ込むとカサりとノートの端切れが4つ折りにされていた。
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D(プロフ) - ルキさん» はい!実は個人的にどっちにしようか悩んでなんか他の方々と同じ書き方するのつまらんと思ったしだいです!ご質問ありがとうございます!よりよい話になるよう精進致します! (2019年6月20日 16時) (レス) id: 5255f6ffa2 (このIDを非表示/違反報告)
ルキ - めちゃおもろいです!欝じゃなくて鬱ですよ…!わざとそうしてるのならすいません…! (2019年6月16日 2時) (レス) id: f38841be90 (このIDを非表示/違反報告)
晃夜(プロフ) - ハルさん» 読んでくれてありがとうございます。更新遅くてすいません。早めに投稿できるよう善処します。好きです。笑 (2018年3月6日 14時) (レス) id: 153c465e30 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 好きです 頑張ってください! (2018年3月6日 6時) (レス) id: 9915f5d63f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねこ x他2人 | 作成日時:2017年4月15日 16時