【Wrwrd】甘いことばかりじゃない

Lie ページ16

オスマンsaid

「5枚ドロー」

この言葉から、この子が俺に嘘を言ったことは明確になった。だが、なぜか。
ポーカーに慣れてないか、
それとも慣れているのか。

実に探りがいがある。

２ゲーム目、手札はワンペアか。
いいとはいえん。
だが、相手はチップ5枚しかない。
これでゲームしないわけが無い。

オ「ベット、6枚な。」

さぁ、どうする？
すると彼女が攻撃を始めた。

「あ、いい感じだったんですか？私もなんですよ〜。」

これはどっちやろか。
嘘か？本当か？
すると彼女は先程と同じく一呼吸した。
これは、嘘か。
何となくそう思った。さぁ、どうなるかな。
そして、ベットした彼女を少し煽り、ドロータイム。

オ「3枚ドロー」
そして、とうとう来た。
ジョーカープラスクイーンが2枚そして、持ち札の6のワンペア。
フルハウス。
勝った。
ジョーカーを引いた。
これだけでもなかなか運がいい。

そして彼女は、
「5枚ドロー。」

俺は流石に笑いそうになった。
ここで？どんだけこの子ブタ引いてるんや。
でも、まぁそれなら種を巻いて終わらせる。

オ「やばいな、詰んだかもしれん。」

顔を下向きにボソリと呟いた。本当に近い人にしか聞こえない。
そんな声。
どうなるか？

「…ベット枚数変更、残りもすべて。」

あーあ、この子終わったなぁ。
ディーラーのトントンすらなぜとも言いたげな感じだった。

ト「オスマンは？」

そりゃもちろん。

オ「レイズ、すべて。」

これで俺が勝てば、ほんまもんの試合ならこの子は多額の借金するで〜。

トントンもその事を理解しているため、酷く冷めた目で虐めるなよみたいに訴えてきた。
だって、今は技能チェックやで仕方ないやろ。

そして、最後オープン。

ト「では、カードオープン。」

俺は自分の手札を扇形のようにして開いた。

オスマン：Joker♡Q♢Q♤6♧6(フルハウス)

彼女は固まったままだ。

オ「負けたのショックなんか？ただのゲームやで〜それにポーカーって運によるからしゃーないって。」

そう慰めると、彼女はクスクスとわらった。
え？なに？どうしたこの子。
怪訝そうな目を向けると、彼女は「失礼。」と言って続けた。

「誰が負けたって？」

彼女は自らの手札をそれぞれ半分重ねた状態で置いており、それを一番下に重ねたカードをひっくり返すと全ての手札が表に出た。

A：♧K♡K♢K♤K♡4(フォーカード)

オ「なッ！？フォーカードやと！」

いったいどういう事だ。

彼女は不敵に笑った。

第四技能チェック終了→←↑続いてる

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