なんか回想シーンに入ったんだが。 ページ37
『どうだ？』
「きゃー！とっても似合いますよA様！ということで刺しますね！」
『おうやめろ』
公園の公衆トイレ前にて。
俺は王子様コスを着てそいつに見せてた。
てかンで王子様コス見ただけで刺すんだよ。マジで意味不明だわ。
『そう言えばてめェンで俺の名前知ってんだよ。あと名前はなんだァ？』
「今更ですねA様！」
『それが俺だろ』
そう言うと確かに。と真顔で納得してた。
『……かわい』
そいつに聞こえないよう小さな声でぼそっと呟く。
ここまで来るとなァんか愛着わいてくんだよ。例えそれが犯罪者だとしてもな。
ジーッと見てるとそいつはコホンっ！とわざとらしく咳をして話し始めた。
「まず私の名前から！私の名前はトガヒミコ！それと名前を知ってる理由なんですけど、あれは二年ほど前のこと…！」
________
「はぁｯ、はぁｯ…」
私が15歳の時。あの時、私は警察に追われてて怪我を負ったんです。
血はどくどく流れてて、体温が低く、いつ死んでもおかしくない状況でした。
だけど早く逃げなきゃ捕まる。
だから体にムチをうってまた走り出したんです。すると、
ドンッ。
誰かにぶつかりました。
『！？おい…！血塗れじゃねェか！』
それがA様だったんです！
その時、私の胸は高鳴りました。
ドクン、ドクン。
心臓の音がうるさくて、A様の言葉なんて聞こえなかったんです。
自然とにやけました。…皆から気味悪がられる笑みを浮かべたんです。
だけどA様はそんな私を気味悪がることなく、介抱してくれました。
『ったくよォ…死んだらどうすんだ。悲しむ奴いるだろ。』
その言葉に私は俯いてしまった。
親からは「悪魔の子」だと言われ、友達からは表では悲しまれ、裏では嘲笑われた。
そんな私が死んでも誰も悲しむことはない。
喋らない私を見て察したA様はこんな言葉を口にしたんです。
『……そんな奴が居ないんなら俺がそんな奴になってやる。
てめェになんか悲しいことがあったら悲しんで、嬉しいことがあったんなら一緒に喜んで。てめェにとっての大切な存在になってやらァ。
まァ、初対面だしそんなこと簡単に出来ねェが……そこは努力する。』
優しい笑みを浮かべながら言うA様。
その言葉が嬉しくて、暖かかった。
……長くねェ？(待ってあげて)→←ドンドンドン。ドーンキー。ドンキ。ホーテー。(やめろ)
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そこらの推し好き(プロフ) - 外典様が出てくるの少ないのでめっちゃ嬉しいです、神小説ありがとうございます（（ (1月4日 17時) (
レス) id: c121845b66 (このIDを非表示/違反報告)
Nくん - 外典様？！夢小説で初めて見た！！！私も超絶推しなんだが！！もうすぐアニメで出てくるからすげぇ楽しみ...後、最近男主も以外に面白いんじゃないかと思って初めて読んだ作品がこれで...めっちゃドストライクです！神作品ありがとうございます！！！ (2021年8月11日 2時) (レス) id: 82237d8a5f (このIDを非表示/違反報告)
神琶月有栖(プロフ) - 運転手さんと仲良くなれそうですね…！((作者さんはズッ友ですね((←秒で友達作っていくスタイル←(神作品ありがとうございますぅ……(尊敬)) (2020年1月27日 17時) (レス) id: 3ce56407d8 (このIDを非表示/違反報告)
Kakuチョコ（親の携帯ですごめんなさい） - マイさん» 尊すぎて泣く……！？そんなことあるんですね笑 てかありがとうございます！！『‥‥あんがとな』お？？照れて（（殴 (2019年11月5日 19時) (レス) id: ef6a4212e1 (このIDを非表示/違反報告)
マイ - あのぉ、尊すぎて泣きます。いや、泣きました(｀；ω；´) (2019年10月27日 19時) (レス) id: d1e84853e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kakuチョコ x他1人 | 作成日時：2019年7月18日 18時
