お取り込みかなにか ページ24
『……あの、』
「ん?」
『どうしてこんなことに────』
私の家のリビングには、
私のお父さん、お母さん────それに、剛くん。
きっかけは、なんでもなくて。
まず、私が剛くんを家に呼んで、お話してて。
そしたらお母さんとお父さんが電撃訪問、みたいな。
今はなんだかんだ私と剛くんをくっつけようとしてる両親だから、
やたらお酒を勧めてくる。
『お母さん、もうやばいよ』
「ほら、剛くんももっと」
12「あ、大丈夫っすよ」
「遠慮しないでってば」
『身体に悪いでしょ!』
こんな感じで。
そして2人の馴れ初めどうのこうのみたいなさ?
気まずい。
それだけだ。
『お父さんもお母さんも、早く寝なよ!』
「私がAくらいの歳の頃にはもうAがお腹にいたんだけどな?」
『もういいから!』
「Aもそういうの考えてみない?……剛くんも」
12「今は野球でいっぱいいっぱいなんで、」
『もうやんなる、』
ほんとむり。
私と剛くんに何を期待してるんだよ────!
『じゃあ、私もう寝るから!』
本当は酔って頭がくらくらするから。
「剛くんと一緒に?」
『私ソファで寝るもん』
12「いいよ、俺ソファ使うから」
「2人で寝なさい!」
お父さんの強制的な言葉で、
私と剛くんは私の部屋に閉じこめられる。
『剛くん、ごめんね』
12「大丈夫、」
それより。
ここで何すればいいんだろ────?
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
(ほんとは一緒に寝たこともあるけどさ)
いざとなると恥ずかしくて
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作者名:ゆゆ | 作者ホームページ:https://marshmallow-qa.com/yuyu_10
作成日時:2018年8月6日 20時