【リボーン】ドSで腹黒な私は武お兄ちゃんの義妹です！ (ページ29)

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お兄ちゃんは雲雀さんより強いです！(私の中では最強です！) ページ29

**骸視点**

「……ニャア」

小さく鳴く声は、横暴な彼女の声にかき消されてしまう。

「………それもそうですね………

じゃあ、私が飼ってみますね」

僕が黙っている間に、話がまとまってしまいましたね。

変な方向に。

でも、まぁ……こちらの方が都合がよさそうですね。

雲雀恭弥の情報収集。この目的のために彼女を利用させていただきましょう。

「じゃあ、私が1週間この猫を育てます。

雲雀はそのあと引き取る、ということでOK？」

「OKじゃないよ。
それじゃ僕が最終的に引き取ることになってるじゃないか」

僕はそろそろもとの体に戻ったほうがよさそうですね。

このままではややこしいことになりそうです。

僕が彼女の腕をすり抜けようと
身を乗り出すと……

「もう、雲雀先輩のケチ！！」

「グフッ……！！」

思いっきり体を締め付けられました。

というか……この怪力はどこから出てくるのでしょう……

あやうく、僕の『容れ物』の内臓的なものも出てきそうでしたよ。

「なんて分からずやなヤローなんですか！！たかが猫の1匹や2匹っ！！

可愛い後輩がお願いしてるんですから、きいてくれたっていいじゃないですか！！」

「『可愛い』後輩？誰それ？
どこにそんなヤツがいるの？」

「なっ！ここにいるでしょう！ここに！！

ちょっと！どこ見てんですか！？私のことでしょう！」

「少なくとも、君じゃないことは確かだ」

「ﾑｶｯ)ずっと言い張るつもりですね……

わかりました！もう雲雀さんに見せつけません。
私がいつか騙して買わせてやりますよ！！」

そう言ったあと、彼女は僕を激しく……
それはもう絞め殺されるほどの力で抱きしめながら、

部屋を飛び出していきました。

「ちょっと！何理不尽に怒っていくの！？
咬み殺……」
「雲雀先輩のバァカァァアア！！」

雲雀恭弥の追ってくる姿が見えましたが、
彼女の激しい走りで意識がもうろうとして

全然それどころではありませんでした。

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